コンサートレポート バックナンバー
  
JAPAN STUDENT JAZZ FESTIVAL 2009
第25回ジャパンステューデントジャズフェスティバル

2009年8月22日(土)23日(日)神戸文化ホール〔大ホール〕
今年もやって来ました学生たちの熱い夏!
笑って、泣いて、感動のコンサート。
 今年もやって来ました、中高生ビッグバンドの祭典「STUDENT JAZZ FESTIVAL」。KOBEjazz.jpでは、もはやおなじみのコンサートですね。今回で25回を迎え、中学生の部15団体、高校生の部23団体が参加し、二日間に渡り熱い演奏を繰り広げました。学生達はこのフェスティバルを目指して、夏休みを返上し、一心不乱に練習を重ねて来たようです。このイベントで3年生の部員が引退という学校も多いようで、先輩との最後の演奏に後輩達は、演奏後、感極まって泣き出す一幕もありました。もちろん一番印象的なシーンである授賞式では、式前の学生達のそわそわした落ち着きない様子が、見ている人にも伝わって来ます。そして、各学校名と授賞名が読み上げられた瞬間の興奮や感動は、その授賞に至るまでの学生達の苦労・努力を察すると、何度見ても心を動かされるものがあります。
 また、このコンサートは出演する中高生達が会場の見回り、チケット販売、パンフレット配布等を持ち回りで行ってたりと、音楽的な側面だけではなく、社会的な教育面もあり、とても意義あるものとなっています。他にも、過去にSTUDENT JAZZ FESTIVALに出演したことのあるOB達が、後輩のためにスタッフとして参加していたり、このコンサートには色んな方々のサポートの上に成り立っていることが良く分かります。さて、今年のSTUDENT JAZZ FESTIVALはどんな様子だったのでしょうか?
写真
中学生は伊達じゃない!
若さあふれる楽しい演奏!
 1日目(22日)中学生の部トップバッターを務めたのは、島根県からお越しのラメールジャズオーケストラの皆さん。ワン・ノート・サンバで開幕しました。明るく、陽気なノリでトップバッターに相応しい開幕となりました。 続いて出演の高槻市立柳川中学 YANAGAWA The Sunny Side Jazz Jazz Orchestra。演奏している曲だけでなく、全員で揃えた演奏アクション。相当練習したのでしょうね。見ているこちらも楽しくなってきます。演奏曲に合わせて自然と手拍子やリズムをとりたくなりました。さて今年も愛知県から4団体が参加。愛知県もジャズが盛んな地域なのでしょうね。去年は名古屋市立守山西中学が富士通テン賞を受賞しましたが、今年もさらなる受賞が期待されます。クリティカル・マス、シャッフリング・シャッフルの2曲を演奏。迫力があり、とてもまとまっていました。演奏後のインタビューでは、代表の学生が「ジャズはリズムが面白くて、やっていて楽しい」とコメント。去年よりも大きく成長した様子が伺えました。トリを努めたのは名古屋青少年ビッグバンド フリーヒルズ・ジャズ・オーケストラ。過去に何度も登場いただいたのでKOBEjazzではおなじみですよね(知らない人はコンサートレポートのバックナンバーから探してみてくださいね)。毎回聴いて思うのですが、とにかく元気な演奏が印象的でした。どのバンドの代表者も演奏後のインタビューで「緊張していましたか?」という質問に対し、「緊張したけど楽しかった」と答えていたことがとても印象的でした。演奏を楽しむ気持ちを忘れないでこれからも頑張って欲しいと思います。そして、学生たちの演奏が終了し、ゲストタイムへ。ゲストは高砂高校と世界的なピアニスト小曽根真さんが共演しました。 いよいよ結果発表を迎えます。審査員の方もおっしゃっていましたが、年々技術が上がっているそうです。聴いている方々もこれが本当に中学生の演奏?と驚いた方もいらっしゃったのではないでしょうか。今年の中学生の部での富士通テン賞は「西宮市立学文中学校」が受賞し、そして神戸市長賞は「名古屋市立守山西中学校」が受賞しました。
※今回ラメールジャズオーケストラ(島根県)・石川ジュニア・ジャズ・オーケストラ(石川県)・名古屋青少年ビッグバンド(愛知県)は地域バンド(学校団体ではない)ということで審査対象外となり、ゲストという扱いになります。
 
3年間の集大成!12分間に全力を込めて。
 2日目(23日)の高校生の部に入り、トップバッターを務めたのは今回初出場 兵庫県立国際高等学校HOPPIN' NOTE。今回では唯一VOCALの入ったビッグバンド。大きな声で気持ちよく歌っていたのが印象的でした。全体的に個人のレベルが高く、チームとして完成度が高い高校生の部ですが、意外にも高校生から楽器を始めたという意見が多かったように思います。学生達の飲み込みの早さ・吸収力には驚くものがあります。また、このコンサートで3年生部員が引退となる学校が多く、「この夏が12分間という一瞬で終わるのが寂しい」と京都府立工業高校の学生が言っていたのがとても切なく感じました。遠くは東京から参加の帝京高等学校SWING HONEY BEESの皆さん。演奏後のインタビューでは「レベルの高いバンドが多く、自分達もインスパイアされるものがあります。東京もビッグバンドはたくさんあり、関西に負けないようにしていきいですね」とコメント。神戸で開催されるSTUDENT JAZZ FESTIVALが全国的に認知され、さらに大きな大会になってきているのでしょう。関東方面のみならずまだ見ぬ全国のビッグバンドが参加し、さらにレベルの高い大会になる日も近いでしょう。途中音響のトラブルで一時中断があったものの、終始緊張感のあるハイレベルな演奏が続きました。観客席では、見ていた観客がひそひそ声で「うまいね~」と言ってる通り、本当に高校生の演奏かと思うばかりのハイレベルな演奏でした。学生の演奏が終了し、後は結果発表を待つのみ。審査の間ゲストによる演奏が披露されました。前日に引き続き、小曽根真さんが出演。グローバルジャズオーケストラと共演し、観客を沸かせました。
 さて、ゲストによる演奏が終了し、いよいよ結果発表。「今年はどこそこが、市長賞を取るだろう」とか「あの学校は良かった」といった声が観客席のあちこちで聞こえてきます。司会の方が登場し、審査発表に入ると、会場中が息苦しいくらいの、緊張感に包まれました。結果は富士通テン賞が、「愛知中学・愛知高等学校」が授賞しました。神戸市長賞は「甲南高等学校」が授賞。なんと3連覇という偉業を達成しました。そして兵庫県知事賞は「高砂高等学校」が授賞しました。授賞式の後、会場を出たロビーでは感極まって泣いている学生、「やったぞ!」と言わんばかりの笑顔の学生。今年もいろいろな感動を味わうことが出来ました。これがSTUDENT JAZZ FESTIVALの醍醐味なんでしょうね。
富士通テン賞 ページトップへ
中学
西宮市立学文中学校(兵庫県)
学文JAZZオーケストラ
1年1年ステップアップ!
先輩にもこの喜びを伝えたい!
「今日はこんな素晴らしい賞をいただき、めちゃくちゃうれしいです。この嬉しさを先輩たちとも分かち合いたいです。去年の先輩たちは優秀賞を受賞し今年は富士通テン賞。一年一年ステップアップしていると思います。部員が80名も在籍し、練習場所が狭く、苦労もありました。このSTUDENT JAZZ FESTIVALのために半年前から楽曲を決めて、日曜日は除いて毎日3時間練習に励んだ甲斐がありました。本当にありがとうございました」
顧問:齋藤伸先生 / 部長:原あかりさん
 
高校
愛地中学・愛知高等学校(愛知県)
愛地中学・愛知高等学校吹奏楽団
悔いのない夏。
来年こそは神戸市長賞!
「今回のSTUDENT JAZZ ESTIVALに向け、楽曲は1月と5月に決めました。そして、神戸市長賞を目指して、夏休みはお盆を返上して9:00-17:00まで毎日練習をしていました。欲を言えば神戸市長賞が取りたかったですけど、このような素晴らしい賞がいただけたことは本当にうれしいです。次回はさらなるステップアップを目指して頑張ります。」
顧問:水門晴樹先生 / 部長:祖父江正保さん
神戸市長賞 ページトップへ
中学
名古屋市立守山西中学校
ジャズアンサンブル部
高校
甲南高等学校(兵庫)
甲南高校ブラスアンサンブル
中学生の部は昨年度「富士通テン賞」を受賞した名古屋市立守山西中学校が受賞!
高校生の部は甲南高校が3連覇を達成!
中学生の部では、昨年度富士通テン賞を受賞した名古屋市立守山西中学校が受賞しました。昨年から大きく飛躍しての受賞にとても感動しました。そして高校の部では、ハイレベルな団体が多い中、甲南高校ブラスアンサンブル部が3連覇の偉業を達成しました。
出演団体&授賞一覧
 [中学生の部 計15団体]
都道府県 参加団体 授賞名
 [高校生の部 計23団体]
都道府県 参加団体 授賞名