コンサートレポート バックナンバー
OSAKAJO JAZZ FESTIVAL
大阪城 ジャズ フェスティバル
フェスティバルという名に相応しい
お祭りさわぎの二日間
 あたたかい春がやって来ました。野外で音楽を楽しむには最高のシーズンではないでしょうか。この時期には関西では高槻ジャズストリートという大きなイベントがありますが、それに勝るとも劣らないイベントが大阪城のお膝元、大阪城野外音楽堂で開催されます大阪城ジャズフェスティバル(以下ジャズフェス)です。KOBEjazz.jpではおなじみのイベントとなりつつありますが(過去3回レポートしています。詳しくはバックナンバーからご覧ください)、企画・運営・司会等を出演者である大学生達が行い、自分達に何が出来るかを真剣に考え、「音楽を通じて地域を元気に、みんなを笑顔に」を合言葉にこのジャズフェスを開催しています。
 学生達はこのジャズフェスに臨むにあたり、関西各地で告知ライブを行ったり、地域のコミュニティFMやTVといったメディアにも積極的に売り込むなど精力的に広報活動を行っていました。もちろん、ジャズフェス当日には、昨年同様のお客様への心遣いも忘れてはいません。コーヒーや軽食の無料サービス。他にもスタッフジャンパーを着た学生が会場中を巡回しながら、ゴミ拾いや座席案内、さらには会場を後にするお客様にはお土産まで配布していました。また、ペットボトルのキャップ収集を事前に呼びかけ当日回収したり、紙コップのリサイクル等環境問題を意識した活動も行っていました。さて、そんな甲斐あってか二日間でなんと3700人ものお客さんがお越しになられたそうです。
 毎年目で見て、耳で聞いて楽しませてくれる大阪城ジャズフェスティバル。さらに今回は20回という節目だったそうで、どんなお祭りが繰り広げられたのでしょうか。
<一日目> <二日目>
1. 大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra   1. 同志社大学 The Third Herd Orchestra
2. 龍谷大学 Jazz Bird Orchestra    2. 関西学院大学 K.G. Swing Charioteers
3. 大手前大学 Jazz Skyscraper   3. 神戸大学 KOBE MUSSOC JAZZ ORCHESTRA
4. Girl's Band    4. 佛教大学 R3 JAZZ ORCHESTRA
5. 天理大学 ALS Jazz Orchestra    5. 甲南大学 New Port Swing Orchestra
6. 立命館大学 R.U Swingin Herd Orchestra    6. 京都大学 Dark Blue New Sounds Orchestra
7. guest Double Force Jazz Orchestra    7. 濃い味バンド(関東Selection Band)
8. guest Kyoto Composers Jazz Orchestra   8. 関西Selection Band
総合司会 : KBC 関西大学放送研究会
大阪城ジャズフェスティバルとは?
「関西を元気に!笑顔に!」をテーマに企画、運営、出演、司会をすべて大学生が行う関西最大級のビッグバンドジャズのイベント。また今年で20回を迎える歴史あるイベントでもあります。
 大阪城ジャズフェスティバル公式H.P.  /  大阪城ジャズフェスティバル実行委員会のブログ
開催日時 2010年5月8日(土)・9日(日) 開場13:00 開演13:30 終演17:30予定
会場 大阪城野外音楽堂 (JR森ノ宮駅、地下鉄森ノ宮駅 下車徒歩5分)
 ※KOBEjazzでは、大阪城ジャズフェスティバルのパフォーマンスライブ(告知ライブ)からこのイベントを追いかけて来ました。当日の様子はもちろんのことパフォーマンスライブの彼ら/彼女らの様子をフォトギャラリーとしてまとめています。是非ご覧になってください。
今年は東からのお客様
関東の大学生セレクションバンドの登場
 毎年、個性豊かな出演バンドが揃っています。演奏も去ることながら、嗜好を凝らしたユニフォームが目立ちます。龍谷大学の皆さんは、よさこいの衣装で全員揃えたり、今回の大阪城のためだけに、11大学から選抜された女性のみで構成されたGIRLS BAND(毎年恒例になりつつありますね)。彼女達は"お祭り"を意識し、全員浴衣を身にまとい演奏。とても色っぽいステージとなりました。他には、毎年この大阪城ジャズフェスティバルだけ仮装して登場する神戸大学の皆さん。なんと今年はディズニーのキャラクターの衣装で登場。演奏の合間にはダンスあり、笑いありの楽しいステージとなりました。
 これらはあくまでお客さんを楽しませる演出の一つであり、それぞれの大学の演奏の素晴らしさは言うまでもありません。同志社大学の皆さんはヨーロッパのビッグバンドの楽曲を中心に、コンテンポラリーなロックテイストあふれる楽曲を演奏。また、デュークエリントン一筋の京都大学やカウントベイシーの楽曲を演奏した立命館大学・甲南大学は全員スーツでかっちりきまっていて、"これぞビッグバンド"という王道なスタイルがかっこよかったです(余談ですが、甲南大学の皆さんが身につけているネクタイの裏側にはパート名が入っているそうで、代々受け継がれているものなんだそうです)。
 さてさて、今回の大きな目玉は何と言っても、二日目のゲスト。なんと関東の大学生で結成されたセレクションバンド。国立音楽大学、洗足学園音楽大学、慶應義塾大学、早稲田大学等の学生が参加しているそうです。関東の大学生との交流の機会があまりないため、お客さんだけでなく、学生のみなさんも楽しみにしていたそうです。技術レベルがとても高く、コンテンポラリーな盛り上がる楽曲を演奏。「関西はお客さんがあったかくて、ノリもいい。来て本当によかったです。」と感想をおっしゃってました。
 これに負けじと関西のセレクションバンドも演奏。このセレクションバンドは大阪城ジャズフェスティバル実行委員会を中心としたメンバーで構成されていたそうで、カウントベイシーの楽曲やスイングジャズの盛り上がる曲を演奏。この東西の交流はイベントが盛り上がり、締めくくりに相応しいものでした。
 そして最後は圧巻のフィナーレ。総勢200人にも及ぶほぼ全ての出演者によるダンシング・メン。会場全てがステージとなり、これでもかというくらいソロが続きます。これだけの人数の"ビッグバンド"を見ることが出来るのはこの大阪城ジャズフェスティバルだけ。今年もフェスティバルに相応しい最後となりました。来年はどんなことが起こるのか楽しみです。
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たくさんの人とつながり、それに支えられた
大阪城ジャズフェスティバル
第20回 大阪城ジャズフェスティバル実行委員長 山田愛子さん(大阪大学) 
「私たち実行委員会は、"ジャズフェスでたくさんの人に笑顔に、元気になってもらいたい、そしてそれを関西中に広げたい!"という気持ちで様々な企画を練ってきました。そんな中、"自分たちは本当にたくさんの人とつながっていて、それに支えられている"ということを学びました。学生の私たちを激励し、支えてくださった様々な方々に感謝したいです。もちろん一緒に頑張ってきた実行委員のみんなにもありがとうと言いたいです。」
大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra
大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra
大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra
大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra