コンサートレポート バックナンバー
関西バトルジャズ
関西バトルジャズ
関西バトルジャズ
集まれ!若き才能!
港で出会う芸術祭 
神戸ビエンナーレ特設ステージ!
神戸の山々も赤く染まりつつある紅葉の季節。ここ神戸では「港で出会う芸術祭 神戸ビエンナーレ」が開催されています。今回取材した関西バトルジャズは、神戸ビエンナーレ特設ステージで開催されました。このイベントの主役は関西の大学生ビッグバンドなのですが、その中でも1回生・2回生を中心に編成されたバンドです。普段は先輩達の影に隠れている彼ら / 彼女らが、今日はここぞとばかりに自分達をアピール。楽しげで生き生きした演奏がとても印象的でした。
神戸ビエンナーレとは?
神戸に芸術文化の力を結集して内外に発信する機会を設け、神戸の芸術文化の更なる振興を図るとともに、まちのにぎわい、活性化につなげるため、2年に1度の芸術文化の祭典「神戸ビエンナーレ」を開催

港で出会う芸術祭 KOBE Biennale 2009公式ホームページ http://www.kobe-biennale.jp/
出演バンド
・同志社大学 Golden Tree Jazz Orchestra
・大阪大学 Tingting's
・関西学院大学 The Burning Jazz Orchestra
・大阪大学 コリコリコリンズ
・大手前大学 Skylark Jazz Orchestra
・甲南大学 Big Mountain Jazz Orchestra
寒さを吹き飛ばす元気な演奏
これぞ大学生ビッグバンド
 神戸メリケンパーク内にある神戸ビエンナーレ特設ステージ。港のすぐ横のステージだけあって、海風が吹き付ける少々肌寒い天候。そんな寒さはお構いなしとばかりに、ステージ開始前には、そこかしこで様々な楽器の音が聞こえてきます。学生達がウォーミングアップをしている様子。海に向かって"音"を出す限り文句言う人は居ないですよね。また海に向かって"音"を出す様がなんだかとてもかっこいい。港町神戸とジャズとの深いつながりを感じます。
 さて肝心のステージはというと、学生達の個性が詰まったとても楽しいステージ。特に出演ビッグバンドの演奏合間のMCがとてもユニークでした。漫才を見ているような掛け合いがあったり、トップバッターを務めた同志社大学の演奏時に、トロンボーン担当の学生が遅刻して演奏中に登場。客席に向かって謝罪するなど面白いハプニング?もあり、お客さんも出演者も大爆笑。
 もちろん、演奏も上質なスイングジャズのオンパレード。カウントベイシーの楽曲を中心に、寒さも吹き飛ぶような熱のこもった演奏を披露。
 これだけの数の大学生ビッグバンドが揃うイベントは、それほどないのではないでしょうか。こんな素晴らしいイベントなら、次回も必ず見てみたいものです。春は大阪城ジャズフェスティバル。夏は山野ビッグバンドジャズコンテスト。秋はSwing Jazz Cruise / 関西バトルジャズ。季節毎に大学生のビッグバンドを楽しむというのも面白いかもしれません。

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関西バトルジャズインタビュー ページトップへ
 さて、今回のこの関西バトルジャズについて、このイベントの責任者である、藤井さん(甲南大学3回生:写真中央)、竹内さん(同志社大学2回生:写真左)、またOBである外池さん(甲南大学4回生:写真右)にお話を伺いました。

「この関西バトルジャズは、関西の大学に所属するビッグバンドの中でも、いわゆる"D軍"と言われる、1回生や2回生を主体にしたビッグバンドが主役のイベントです。2007年の神戸ビエンナーレの時に誕生し、今回で3回目を迎えました。昨年は別の会場で実施しましたが、今回も2007年と同様、神戸ビエンナーレ協力の下ステージを開催することが出来ました。協力いただいた方々、出演者には大変感謝しています。普段先輩達の影に隠れていることが多い学生達にとっては、このような素晴らしいステージで演奏出来ることは良い経験になると思います。」