受け継がれる伝統と
次代のニューウェーブ |
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今回は大阪大学The New Wave Jazz Orchestraをご紹介します。The New Wave Jazz Orchestra(以下New
Wave)は大阪大学軽音学部Swing(以下Swing)に属しており、Swingには学内・学外合わせておよそ100名が在籍しています。昭和40年代前半にNew
Waveの前身である"Swing Academy Orchestra"が結成され、昭和54(1979)年に現在の名前であるThe
New Wave Jazz Orchestraとなりました。New Waveの象徴であるユニフォームのはっぴもこの時に作られ、今に受け継がれているそうです。
音楽的には、カウント・ベイシーを敬愛し、カウント・ベイシーの楽曲しか演奏しないそうです(H.P.にもカウント・ベイシーのイラストが掲載されています)。何でもカウント・ベイシーには音楽だけではなく、ライブをショーやエンターテイメントとして捉えたときに、お客さんに喜んでもらえるように見た目
/ パフォーマンスにこだわるスタイルとしての目指すべき姿がそこにはあるそうです。もちろんストイックに音楽にこだわり、追求する面もあるそうですが、結果として、ライブにはそういう面が現れずに、お客さんを楽しませる面の方が強く出るそうです。
他にも1月にバンドを組み上げ、12月には解散し、リセットする。そして、新たにメンバーを組んで活動を開始するというサイクルが良い意味での緊張感を生み出しているのではないかと思います。だからこそ大学生ビッグバンドの全国大会である"YAMANO
BIG BAND CONTEST"で輝かしい功績を残しているといえるのかもしれません。 |
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関西を代表すると言っても良い歴史あるビッグバンド大阪大学The New Wave Jazz Orchestraについて、横田さん(コンサートマスター)、大谷さん(部長
/ バンドマスター)、久木田さん(MC担当)にお話を伺いました。
The New Wave Jazz Orchestraの歴史を教えてください?
「大阪大学(以下 阪大)にビッグバンドが出来た時は、今の"The New Wave Jazz Orchestra"(以下 ニューウェーブ)という名前ではなく、"Swing Academy Orchestra"という名前で活動していたそうです。今から30年前、YAMANO BIG BAND JAZZ CONTESTへの出場がきっかけで、"New Wave Jazz Orchestra"に代わったそうです。当時は"the"が付かなかったんです。ちなみにライブで着用する"はっぴ"もこの時に出来たそうですよ。詳しくは"大阪大学軽音学部 Swing公式ホームページ"内にある"大阪大学The New Wave Jazz Orchestraの軌跡"というコーナーにあります。是非ご覧になってください。」
ニューウェーブの象徴とも言えるユニフォームのはっぴについて教えてください?
「先ほどお話した通り、ニューウェーブという名前に代わった時に、作成されました。コンサートマスターだけ赤色のはっぴなんです。コンサートマスターには他にYAMANO
BIG BAND JAZZ CONTEST用のものもあったりします。新しく作成したものもありますが、作成当初のものもあったりします。」
ニューウェーブの構成は?
「ニューウェーブは大阪大学軽音学部Swing(以下 Swing)に属しています。過去に、軽音学部はロックをするメンバーも属していたそうですが、今では切り離されて別々に活動しています。大阪大学軽音学部Swingにはニューウェーブの他に、D軍として2つのビッグバンドが所属しています(毎年名前が代わるので、練習日をとって火曜D軍・木曜D軍というそうです)。後は個人の活動として、Swing内で自由に組んで、コンボなんかをやったりするメンバーもいます。他大学生も数人受け入れており、様々な学校から来ていますよ。他の学校のビッグバンドだとD軍に入って、C軍という流れがあると思うのですが、うちはそういう流れにはなっていないです。今C軍にいるからといって、次も同じというわけではないです。毎年1月にコンサートマスターが中心となってセレクションを行い、12月には解散します。ですから残りたい場合などは、次のコンサートマスターと交渉する必要があります。」
※音階の、ドレミファソ…をCDEFGAHと呼ぶところから、1軍→C軍、2軍→D軍というそうです。
軽音楽部Swing内のルールについて教えてください?
「ルールという明確なものは特にないんですが・・・。一応副部長が権限を持っています。副部長は2名いて、男女一人づつ選任。うちは2年生の12月の定期演奏会で引退という形をとっています。引退と言っても辞めるわけではなく、部員として拘束されるのが終わるという意味で、後は自由に活動しても良いということです。部長はというと、ニューウェーブ所属の3年生から選任されます。イベント依頼の対応や事務的な仕事が中心で、権力の象徴という存在です(笑)。」
練習はどのようにしていますか?
「好きな時間に来て、練習することが出来ます。練習場所は3箇所あります。ニューウェーブとしては週3回練習日が決まっています。練習方法はパート練習→合奏やリズム隊・ホーンセクションだけで練習する等ありますが、楽曲によって変えます。練習場所には半分野外の場所があって、暗くなると譜面が見えなくなり、ライトで手元を照らしたりと、涙ぐましい努力をしています。お世辞にも環境が良いとは言えませんよね。遅い時間は屋外で鳴らすと警備員の方に怒られてしまいますが、室内なら12時までOKです。」
部内での面白エピソードは?
「お酒を飲むと暴れて、最後は寝てしまうという典型的に酒癖の悪いメンバーがいたのですが、その人の酔っ払っている時の写真を今年のYAMANO BIG
BAND JAZZ CONTESTのパンフレットに使用しました。かなりいい感じのデザインに仕上がってましたね(笑)。他にもニューウェーブが1月から始動し、2月の初顔合わせの時に遅刻したメンバーがいたのですが、近くに住んでいたので電話で呼び出すと、髪はボサボサのスウェット姿、財布やカバンも持たず手ぶらで登場。事前に今後の予定を伝えると言っていたからでしょうか、スケジュール帳だけを握りしめていたんです。それはかなり面白かったですね。」
今後の目標や展望を教えてください。
「解散が近づいてきているので(12月解散:2009年11月取材)、残るステージは少ないのですが、阪大ニューウェーブに代々受け継がれる"お客さんを大切にする"という精神を守り、エンターテイメントとしてのライブを作っていきたいですね。ラストライブは今までで一番良いライブにしたいですね。」
2009年のNew Waveはもうじき解散を迎えてしまいますが、最後までお客さんを楽しませようとする姿勢が素晴らしいですね。また1月には新生New
Waveが誕生すると思うのですが、2009年とはどのように異なるのか楽しみですね。本日は忙しい中、お時間いただきありがとうございました。 |
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2009年12月6日 |
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石橋JAZZ 京阪同LIVE2009(石橋商店街(阪急石橋駅下車)) ※雨天中止 |
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2009年12月11日 |
BATTLE BAND!! 伊丹always Open:19:00、Start:19:30 Charge:無料 |
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2009年12月13日 |
第45回大阪大学軽音楽部Swing 定期演奏会 アゼリア小ホール |
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2009年12月19日 |
クリスマス ジャズライブ 和泉シティプラザ 弥生の風ホール 13:00開演
前売 一般1,700円/小中学生1,000円
当日 一般2,000円/小中学生1,200円(全席指定) |
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2009年12月27日 |
大阪大学 The New Wave Jazz Orchestra Last Live! ロイヤルホース
Charge:\1800+1drink+1food
Open:17:00 Start:19:00 |
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ブログを見てみよう ! |
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ブログを見たことがないという人はほとんどいないと思います。最近では大学生ビッグバンドもブログで日常を綴っているバンドが多数あります(今後まとめて紹介予定)。今回ご紹介したNew
Waveもブログに様々なことが綴られています。ライブ告知やメンバーによるライブレポート等、興味深い内容がたくさん詰まったものになっています。是非ご覧になってください。 |
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