
- Chika Kitamaki
- 北牧チカ

北牧チカさんに、練習法などなどをお伺いしました。
- ●練習法、喉-体調などの管理法や気を使っているところなどをお教え下さい。
- 日常の中で話す声も、喉に負担のないよう正しい発声を心がけています。違和感を感じたら極力休めるようにしています。
- ●ご自身の歌や声のアピールポイントはどういったところでしょうか?
- 微量のビブラートが混ざったような声や、ファルセットを出すときも強い音色がだせるところでしょうか。
- ●今後やっていきたいジャンル、発声法などこれからの取組みについてお教え下さい。
- 民謡やクラシックなど伝統的な発声法も学んでみたいです。
- ●特にお気に入りだったり、おすすめのヴォーカリストをお教え下さい。
- エラフィッツジェラルド・ディーディーブリッジウォーター・ダイアンリーブスです。
- ●その他、ヴォーカルに関する日頃想われていることなどお教え下さい。
- 上手に歌うことも大切ですが、いい歌を歌うということをより大切にしています。どうすれば胸に届く歌が歌えるか、これをいつも考えて取り組んでいます。
レコーディングの感想
- ●今回のアルバム制作のきっかけは何でしょうか?
- 2015年神戸JVQCで富士通テン賞を受賞したことがきっかけです。
- ●このアルバムの制作に対する想い、意気込み、狙いの音、などを教えて下さい。
- ジャズに馴染みのない方にも聴いていただけるような作品したい、その想いを、音作り・選曲・ジャケットのデザインにも反映させました。
- ●このアルバムのコンセプト的なものはありますか?あれば教えてください。
- タイトル『Spring Blooming』は春の訪れ・めばえという意味。冬から春に向けて新たな命が芽吹く。この作品を機に今までの自分からまたひとつ新しい自分へステップアップしていく、そんなコンセプトを設けました。
- ●今回のメンバーの方々との演奏は何年くらいになりますか?
- プロデューサーの愛川さんとはご一緒してから4年目になりますがそのほかのメンバーの皆さんはほぼ初対面でした。
- ●今回のメンバーでのアルバムは何枚目でしょうか?
- 1枚目になります。
- ●メンバーの方々の特徴や役割みたいなものはありましたか?
- 愛川さんはすべてにおいて完全なるプロデューサータイプ、荒玉さんは超癒し系、たかのりさんは会話や気配りでいつも空間を和ませてくれる存在、ぱくさんは的確なアドバイスをくれるもう一人のプロデューサーのような存在。岡本さんのセンスと若さあふれる区荒くたーにはいつも元気をもらいました。彩さんとは一度しかお会いすることがなかったのですが、同い年で家がとっても近かったので、レコーディングを機に友達になりました。
- ●レコーディングに向けてリハーサルはどの程度されましたか?
- 顔合わせとしてライブを1回、リハーサルは1回。
- ●レコーディングはどんな風に進みましたか?感想やエピソードなどを教えて下さい。
- バンドメンバーのレコーディングはとても順調に進みましたが、ボーカル録りで苦戦しました。声が変わってしまったり、歌い方や表現がイメージと違ったり・・・予想以上に苦戦しました。
- ●ミックス/マスタリングはいかがでしたか?難航したりは無かったでしょうか?
- ミックス/マスタリングではエンジニアの長島さんの腕と愛川さんの耳にすべてをゆだね、とても順調に進みました。
- 長島直乗さん(レコーディングエンジニア)
- Drum WBass Ggt Cla Pf Vocalと、最大同時編成6人!アコースティックな楽器ばかりで、ブースはドラムとボーカルで使用したので、ベース、ギター、ピアノは同じ部屋での録音でした。当然同じ部屋に楽器が3つ有ると、他の楽器の音が他の楽器のマイクに被る訳ですが、これが多過ぎると、'その'楽器の音がボヤけますし、少な過ぎると'その'楽器の音が妙にリアルなサウンドになったり、妙に近い音になってしまうので、各楽器の距離やら、マイクの向きは色々と思案しました。やはりガットギターが音量が小さいので、特にガットギターの周囲は布だったり、簡易パーテーションを置いたりの調整をしました。アレンジが良くないと、ミックス時にオケに歌が乗りにくくなり、色々と細かい調整が必要となってくるのですが、ギターの愛川さんのアレンジも非常に素敵で、後日にチェロまでダビングしていますが、ミックスでは音色の調整がメインで、細かい調整はほとんど無くても歌がしっかりと前に出てきていました。ミックスでは、歌が引き立つように、オケは奥行きと広がりを重視しております。昨年、Fujitsu ten賞を受賞された北牧チカさんの魅力を最大限に引き出すようなアレンジやミックスになっているかと思います。
アルバムの紹介
- 「Spring Blooming」
- 活動4年目にして、2015年神戸新開地ジャズボーカルクイーンコンテストのファイナリストに選ばれ、富士通テン賞を受賞した期待のジャズボーカリスト北牧チカ 待望のファーストアルバム『Spring Blooming』??ブラックミュージックに影響を受けた伸びやかで表現力豊かなボーカルが、プロデューサーとしても支持の厚いマルチプレーヤー愛川聡の独創的かつ躍動感のあるアレンジによって、より深く鮮明な色彩を放つ。 ??参加ミュージシャンは総勢6名と最近では珍しく聴きごたえのある構成。ギター 愛川聡・ピアノ ぱくよんせ・ベース 荒玉哲郎・ドラムス 岡本健太・クラリネット 鈴木孝紀・チェロ 夏秋彩といった、ジャズ・ラテン・クラシックなどそれぞれの分野で活躍する関東・関西の人気プレーヤーが集結。実力と個性を兼ね備えた盤石のプレイが作品の完成度を高めている。収録曲はスタンダードナンバーからポップスナンバーも含めた全9曲。個性的なアレンジと北牧チカのハートフルな歌声が絶妙な世界観を作り出している。
1stアルバム「Spring Blooming」
今回の録音レポートは2015年 神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストで富士通テン賞を受賞された北牧チカさんのファーストアルバム『Spring Blooming』でした。
初日の午前11:00にはセッティングも完了し、20分程度の軽いサウンドチェックとリハーサル後、一気にベーシックトラックの録音が開始されました。昼食もはさみながら初日は5曲分のベーシックが完成。2日目の朝は10:00過ぎからのスタートとなりました。録音作業のあいだは、微妙なニュアンスのチェックやコードの変更など緊張感の連続でしたが、お昼の休憩などは皆さんとても楽しく、メリハリのある録音でした。2日目の17:00には、ほぼ全てのベーシックトラックの録音が終わり、愛川さんのギターソロパートを追加して完成となりました。残りの日程で、じっくりとヴォーカルトラックの追加を行い、丹念にミキシングされ仕上げられました。絶妙なアレンジと伸びやかな歌声、聴き応えある演奏と空気感を感じるサウンド。『Spring Blooming』のタイトルにふさわしい華やかなアルバムになったのではないでしょうか。