Mako Matsumoto
松本真子
ヴォーカル/ギターのポイントを伺いました
松本真子さん — ヴォーカル
- ●練習法、喉や体調などの管理法、気を使っているところ、アピールポイントなど
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練習は、ストレッチ、息、呼吸の鍛錬。アレキサンダーテクニークを使った発声練習。歌う曲が決まれば、どういう気持ちで何を込めて歌いたいかを感じ取り、メロディーや歌詞について深く考えるようにして、歌い込みます。
喉の管理は、保湿に尽きると思います。マスクとお湯に助けて貰っています。まだ、駆け出しで緊張する事が多く、緊張と喉の渇きはリンクするので、こまめに水分補給するように心がけています。リラックスと保湿が大切ですが、音楽に集中するなら少しの緊張も大切だと考えています。
今後やって行きたいジャンルは、やっぱりJAZZです。歌が好きなので、いろんなヴォーカルを聞いて引き出しを増やして、感性を磨きたいのでたくさんの音楽に触れたいです。
ヴォーカルに関して思う事としては周りの人を大切に出来る人でありたいということです。日々を大切に生きることは、歌や音楽に繋がる事だと信じています。 一曲、一曲を自分の子供のように育てて行きたいです。
日本では、黒岩静江さんの人間性と歌心に憧れています。他にも好きなミュージシャンはたくさんいますが、アニタ オディは、私のアイドルです。
安原滋良さん — ギター
- ●使用機材について
- ギターはThe Two Sounds Super Quartetのレコーディングでも使用したアイバニーズgb20。今回はこれ一本で演りました。
アンプはローランドac40。前回の私のレコーディングはポリトーンでしたが、今回新しく購入したローランドac40です。これは安いアンプで、「軽くて持ち運びが便利!」と、初めはバカにしていたのですが、いざ弾いてみると素晴らしい音がするではないですか!(笑)ということになり、今回のレコーディングでは大活躍でした。
レコーディングの感想
- ●今回のレコーディングの意気込み
- (松本さん)私にとっては、初めてのCD作成でした。まだ早いとも思いましたが、せっかくのチャンスなので、チャレンジさせて頂きました。いつかは、作りたいと思っていたので、本当に嬉しかったです。ライブとは違う環境で、一生残るものなので緊張しましたが、 また今までと違う歌と向き合う事が出来たので素晴らしい経験となりました。
- (安原さん)今回のアルバムは私にとってチャレンジでもありました。約2日間で13曲録音すると言う事(無謀?)。全くの歌と、ギターのデュオと、ギターを何本か重ねて作っている曲とに分けています。じっくり聴いて頂けるとその辺の事が、良く分かると思います。前回同様、今回もエンジニアは長島さんにお願いしましたが、私のファーストアルバムの時は無かった機材を持って来てくれまして、素晴らしい音の仕上がりになりました。
- ●レコーディングのちょっとした話
- (松本さん)朝起きた時から、ヤル気満々で『さぁ、やるぞ!』と気合いは入れたのですが、喉が言う事を聞いてくれない現実に苛立ちました。うまく行かなくて凹みかけたら、応援してくれているお客様や家族や友達の顔が浮かんできました。すると、急にスムーズに録音できたりと、不思議な感覚でした。スタッフの方も、ギターの安原さんも、温かく根気強くつきあってくださいました。おかげで、最後まで気持ちよく録音できました。感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
- ●ミックス、マスタリングの感想
- (松本さん)スタジオも広くて、とてもいい雰囲気でした。ミュージシャンが気持ち良く録音できるように配慮されてあるなーと感心しました。エンジニアの長島さんは、いいものを作ろうという姿勢の強い方で、食事もなさらず作業なさる姿を見て、私も頑張ろうとパワー貰いました。完璧な機材に囲まれて、少しずつよくなり形になって行くのが、とても楽しかったです。
- ●レコーディング裏話
- (松本さん)浜田さんの最後の一言『今回のレコーディングで一番印象に残ったのは、レディ ガガです』で、みんなで大笑いしました。ジャズスタンダードをたくさん録音しましたが、、、ガガ強し!でしたね。
長島直乗さん(レコーディングエンジニア)
歌とギターのデュオということで音数が少ない分、よりそれぞれの音の微妙な空気感まで見えてしまうので、アンビエントのマイクを上手く混ぜることで自然な音のニュアンスを出せる様にしてみました。普段はあまりやらないのですが、歌にもアンビエントのマイクをたてて、それをほんの少しミックスすることで、後付けのリバーブでは得難い柔らかい空気感を出しています。歌は楽器以上にコンディションによっての影響を受けやすく、長時間の録音になると声質にも影響が出るので現場の進行にも気を使いました。
今回、マスタリング時の圧縮作業ではアナログのコンプレッサーとデジタルのコンプレッサー、そしてリミッターという三段階での圧縮を施してます。アナログの機材は通すだけでも音に変化をもたらしますし、何段階にも分けて圧縮することで、より自然なニュアンスを出せるのですね。今までのマスタリングとはひと味違ったサウンドが出せたかと思います。
松本真子さんのファーストアルバム
録音初日の朝、マイク等のセットアップが終わると体のストレッチや喉の保湿などのウォーミングアップにじっくりと時間をとられたのち、Love For Saleからの録音スタートとなりました。2曲を録り終えたところで昼休憩をはさみ、更に録音は続きます。13曲を2日間の日程で録り切るプランで録音が進み、初日の目標である7曲目を録り終えるころには録音スタートから8時間を超えていました。ヴォーカル録りではいつも思うのですが、今回の松本さんも例にたがわずで、声の状態に加え集中力を長時間維持されての録音作業は目を見張るものがありますね。日をあけての2日目は残り作業をすべてやりきり、めでたく全13曲が収録完了となりました。
今回の録音ではヴォーカルとギターに加えて、今回の第三の楽器ともいえるループマシンも使用され、事前に数時間をかけて制作されたバッキングトラックが収録されておりギターアンサンブルのベーシックトラックとして複数の楽曲に使用されました。ギター1本のストレートアヘッドなバッキングやオーバーダビング(多重録音)を駆使したアレンジなど安原さんの多彩なギターワークも、もうひとつの聴きどころとでも言えるのではないでしょうか。
関西のみならず関東でも活発に活動される松本さんの初チャレンジともなる今回のファーストアルバムはギターとのデュオというシンプルな構成でありながら、スタンダードはもちろんのこと日本語の曲やポップスのカバーまで大変バラエティに富んだアルバムとなりました。是非お聴きください!
Album Info.
「JUST IN TIME」 松本真子
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- 01.
- JUST IN TIME
- 3:14
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- 02.
- A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE
- 5:08
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- 03.
- LOVE FOR SALE
- 4:21
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- 04.
- BUT BEAUTIFUL
- 4:52
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- 05.
- BLACK ORPHEUS
- 4:37
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- 06.
- 大袈裟に『愛してる』
- 5:37
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- 07.
- AIMOST LIKE BEING IN LOVE
- 3:13
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- 08.
- MISTY
- 4:51
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- 09.
- NO MORE BLUSE
- 4:23
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- 10.
- 糸
- 4:15
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- 11.
- LADY IS A TRAMP
- 2:56
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- 12.
- POKER FACE
- 3:44
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- 13.
- OVER THE RAINBOW
- 5:14
Member Info.
松本真子 (ヴォーカル)
2010年、どうしても歌いたくなり、ジャズを志し、溝口恵美子氏に師事する。2012年さいたま新都心jazz vocal contest入賞。その年に、短期でNYに渡りアレキサンダーテクニークの発声を学び、ジャズシンガーとしての志を強くする。優しさの中に強さを兼ね備えた、SWEET VOICEで歌い続ける。関東、関西のライブハウスで活躍中。
安原滋良 (ギター)
十代からギターを弾き始めて、最初はロックやフュージョンなど、高校卒業後、武蔵野音楽学院にて宮之上貴昭氏に師事、その後関西にもどり音楽活動を始める。2004年ギブソンジャズギターコンテストでTHE TWO SOUNDSとしてジャズライフ賞を受賞。2010年より甲子園口にてJAZZ BAR CARAVANを経営。自身のライブやその他のミュージシャンのライブを行なっております。