スタジオfの録音レポート

Momoko Iijima

飯嶋ももこ

no.20

富士通テン賞を受賞した飯嶋ももこさん二枚目のアルバム。

2012年の第13回神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテストで富士通テン賞を受賞した飯嶋ももこさん。今回はセカンドアルバム「Two Steps」の収録ということで、「ファーストアルバムを作ったときに出た課題をクリアすること、がまず一番でしたね。前回は“Momoko”を知ってもらうために作ったもの、今回は“飯嶋ももこ”というジャズシンガーの持つ世界をしっかり出したいという気持ちで挑みました」と飯嶋さん。
今回はボーカル、ギター、サックスがメインとなる珍しい編成。飯嶋さん曰く、「一般的にはベースが入っている方が演奏しやすいと言われますが、このメンバーとは昔からよく一緒にライブをしてきた仲間で、信頼できる存在。この3人でサウンドは充分!そんな仲間と半年間、時間をかけてアレンジをして作り上げた曲ばかりです」とのこと、どの曲も三人でしっかりとしたコンセプトを立ててから制作されたそうです。そんなベストメンバーの手によって生み出された今回のアルバムがどういうふうに録音されていったのかをじっくりレポートしていきたいと思います。


お菓子を食べながら、素晴らしい演奏をじっくりと録音。

飯嶋さんにはレコーディングの必須アイテムがあるらしく、今回も大量に持ち込まれたのがなんとお菓子。「レコーディングは短時間にぐっと集中しなくてはならないので、普段のライブ以上に集中力、体力、精神力が必要です。それに耐えるための糖分は大事です!」ということで、皆さんが持ち寄ったお菓子で机の上が埋め尽くされた楽しい現場に。そんな和気あいあいとした中でも、しっかりとした演奏でレコーディングが進んでいきます。
最初に飯嶋さんより録音の内容を伺ったときは、小編成だということでシンプルでストレート・アヘッドなものが中心のシックな感じではないかと想像していたのですが、録音が進むにつれてそのスケール感に圧倒されました。巧みに作り込まれたアレンジに、飯嶋さんはじめメンバーの方々それぞれが、真剣にかつ謙虚に立ち向かい建て上げていかれる様子は筆舌しがたい程の迫力でした。

ミックス終了後、レコーディングの感想を聞いてみました。

飯嶋ももこさん
ミックスは中心となった三人で集まって立ち会いました。もちろん一日では終わらず、しかも全員が頻繁にライブ活動をしていることもあり、会うのは毎回夜中から早朝にかけて。エンジニアさん含め、みんなふらふらになりながら必死で仕上げました。なので、終了後の感想は声にならない、「はあ~」という溜息でしたね(笑)。
できあがるまで安心、という感じではなかったですが、とても良いできあがりに仕上がりましたので、多くの方に聴いていただければと思います。

飯嶋慶太郎さん(レコーディングエンジニア)

ほとんどのパートをスタジオfで、ストリングアレンジの入った1曲をを神戸電子専門学校の協力を得て「KICレコーディングスタジオ」、そしてフルートのパートは私個人のスタジオ「Studio301」の3か所で10日間かけて丁寧に録音しています。ボーカル、ギター、サックス、パーカッションはスタジオfで録音しましたが、ゲストミュージシャンの一部は響きや音色などがまったく異なるスタジオでの収録でしたので、マイクアレンジやミックスなどでアルバム全体のカラーが崩れないようにするための配慮が必要でした。そのうえで、楽曲によってさまざまな世界を楽しんでいただけるように、ミックスにはバリエーションを持たせています。
音圧競争には参加したくないので、無理矢理レベルを稼ぐようなことはしませんでしたが、車の中やイヤホンなど、周囲のノイズが多い環境でも気持ちよく聴いていただきたかったので、ダイナミックレンジを確保しつつボリューム感が出せるように、最終的にはECLIPSE TD307MK2などの小型のスピーカーはもちろん、何度かカーオーディオとスタジオを行き来したりしながらミックスのバランスを取りました。

小編成でありながらスケール感溢れるセカンドアルバム。

スタジオの空間が活かされたサックスやパーカッション、ストリングに対して、すっと目の前に現れる声の表情、ギターのピッキングの微妙なニュアンスが立体的に重なり合ったときの音像の美しさは、飯嶋さんの持つ世界観が饒舌に語りかけてくるよう。時間、国、時代、人間模様、それぞれ異なるコンセプトの楽曲がバラエティ豊かに楽しめるのはもちろん、一枚を通して聴いたときのスケール感に圧倒されるアルバムに仕上がりました。なかでも弦楽四重奏のアレンジ曲は初めて生で聴いた飯嶋さんがスタジオで涙されたほどの素晴らしさ、是非CDでその音の世界をお楽しみください。

Album Information

Two Steps/飯嶋ももこ

Momokoから飯嶋ももこ名義になって初の、自身としては2枚目となるフルアルバム。ギター、サックスに加え、ストリングスの美しい音色に表情豊かな飯嶋ももこの歌声が心地よく響く。スタンダードナンバーに加え、アース,ウィンド&ファイヤー、マイケルジャクソンなどのカバー曲も収録した全12曲。
[ムーンライトシンフォニーレコードより2013年1月23日全国発売中]

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プレゼント告知!
飯嶋ももこさんのご好意により、2ndアルバム「Two Steps」を3名の方にプレゼント♪ 繊細かつ大胆に歌うスタンダードナンバーから、マイケルジャクソンのカバーまで、それぞれの曲にしっかりとしたコンセプトを持った渾身の1枚です!
プレゼント応募ページはこちら
[ プレゼント概要 ]
賞品:CDアルバム/飯嶋ももこ 「Two Steps」
当選者数:3名様
当選発表:発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。
開催期間:2013/2/19~2013/3/12
※ご応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
※応募受付の確認、当選・落選についてのご質問や、電話でのお問い合わせにはお答えいたしかねます。
※お客様のご連絡先・ご住所が不明などで商品がお届けできない場合は、当選を無効とさせていただく場合があります。
※当選者は本権利を他人に譲渡、または金銭や他の物品と交換はできません。
※当選されたお客様からご提供頂いた個人情報につきましては、当選されたお客様への商品発送のみに利用させて頂きます。頂いた個人情報をその他目的で使用する事はありません。
[ お問い合わせ窓口 ]
応募ページで入力された個人情報の照会・変更・削除等のお問い合わせについては、(お問い合わせ窓口:kobejazz@ten.fujitsu.com)までお願いします。
ライブ情報
2013年3月23日(土) 梅田 Royal Horse/ Charge ¥3,675~
2013年4月25日(木) 曾根崎新地 Jazz Club&bar Crescent/Charge ¥1,800
その他ライブスケジュール「飯嶋ももこオフィシャルウェブサイト

Member Information

飯嶋ももこさん (ボーカル)
高校卒業後、音楽専門学校へ入学。専門的に歌を学ぶ。BARやCLUB等でのステージやブライダルシンガー、CM、映画音楽なども歌う。2012年 第13回「神戸ジャズヴォーカルクイーンコンテスト」で、特別賞『富士通テン賞』受賞。歌を聴かせることはもちろん、親しみの持てる関西弁のMCはバイタリティにあふれ、全身全霊を込めたライブパフォーマンスで観客を巻き込むパワーを持つ。明瞭で幅広いダイナミックレンジを持つ歌声や、自在に操るスキャットには定評があり、ジャズやポップスを中心に、関西一円で活躍中。
http://www.iijimamomoko.com/

田村太一さん (ギター)
神戸市出身。16~23歳までをアメリカで過ごし、ロックを中心に活動。帰国後、キングレコードからヘビーメタルバンド「KAYA」のギタリストとしてメジャーデビュー。CDリリース・ツアーライブ・ラジオ出演など、精力的に活動。現在は「スプモーニ」ほか数々のバンドに参加しており、関西を中心にライブハウス・パーティーでの演奏・CD録音などに参加、実力派ギタリストとして好評を博している。また、ギター・作曲・アレンジ等の個人レッスン講師の他、神戸市役所が企画する「中高生のためのギター・バンド教室」の講師も務める。

辻川弘子さん (サックス)
大阪音楽大学短期大学部、同専攻科器楽学科卒。在学中より、ミ・ベモルサクソフォン・アンサンブルの一員としてスペイン、カナダ、タイ、日本などで演奏活動を開始し音楽雑誌やTVなどに取り上げられ、好評を得る。ジャズを、土岐英史・多田誠司氏に師事。現在は、Jazz,Pops,クラッシック音楽など、関西のライブハウス、ホテルなどで、演奏する傍ら自宅レッスン、ヤマハPMSの神戸店SAX講師もしている。

チーチョ西野さん (ドラム)
1968年生まれ。関西を代表するラテン系パーカッショニスト&ドラマー。二本の手から繰り出されるパワフルかつ繊細なプレイには定評があり、ことにコンガの音色は関係者から高い評価を得ている。スタジオミュージシャンとしてSMAP、コモエスタ八重樫、ゴスペラーズ、東方神起などのサポート or レコーディングに参加。クラブシーンでも活躍中。


山本綾さん (ヴァイオリン)
京都市立芸術大学音楽学部弦楽専攻、同大学大学院音楽研究科修士課程修了。第10回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。'07~'10高嶋ちさ子12人のヴァイオリニストメンバー。現在、コーシェリ弦楽四重奏団メンバー。'11NHK-FM「ニューエイジクラシック」、同局「名曲リサイタル」に出演。現在、ソロ、室内楽の演奏活動、オーケストラへの客演や音楽録音などを行っている。

澤田知栄子さん (ヴァイオリン)
京都市立音楽高等学校(現京都市立京都堀川音楽高等学校)を経て、京都市立芸術大学音楽学部弦楽専攻を卒業。第11回日本クラシック音楽コンクール全国大会入選。2007年YUZURA弦楽四重奏団として京都青山記念館にてリサイタルを開催し、好評を博す。2011年12月京都にてソロリサイタルを開催、また2012年ソプラノ、ヴァイオリン、ピアノの3人によるグループ“Bell Ottorio”としてコンサートを開催し、それぞれ好評を博す。現在フリーランス奏者としてオーケストラ、室内楽やソロなどで活動中。JEUGIAカルチャーセンター講師。

三宅恵さん (ヴィオラ)
岡山県出身。京都市立芸術大学音楽学部を経て同大学大学院音楽研究科修了。現在、京都市立芸術大学音楽学部音楽教育研究会京都子どもの音楽教室特別研究員。京都音楽家クラブ会員。

江口陽子さん (チェロ)
京都市立音楽高校、京都市立芸術大学音楽学部、同大学院修士課程を修了。H16年草津国際音楽アカデミーに弦楽四重奏で奨学生として参加し、パノハ弦楽四重奏団に師事。現在コーシェリ弦楽四重奏団のチェロ奏者として、またソロやオーケストラなどフリーのチェロ奏者としても活動中。

飯嶋豊さん (フルート)
国立音楽大学卒業と同時に大阪フィルハーモニー交響楽団に入団、2009年までフルート奏者として務める。茨木市教育功労賞受賞。現在はソロ活動の他に、吹奏楽コンクール審査員、日本フルート協会理事、アジア・フルート連盟会員、茨木市音楽芸術協会会長、茨木市文化振興財団理事、大阪府立夕陽丘高等学校フルート科講師、茨木マイホームサロンコンサートメンバー。立命館大学、関西大学、宝塚市交響楽団の各オーケストラトレーナー。その他多くの吹奏楽団の指揮者として招かれている。

飯嶋照子さん (フルート)
国立音楽大学卒業。日本音楽コンクール入選。NHK洋楽オーディション合格。宇都宮短期大学音楽科、同附属高等学校音楽科、京都教育大学等の講師を経て、現在はフリーで活動中。関西各地のオーケストラで客演多数。