スタジオfの録音レポート

Yusuke Imanishi Sextet

今西佑介セクステット

no.17

さらにパワーアップした今西佑介セクステットの「現在」。

今回の録音レポートはトロンボーン奏者の今西佑介さんを再びピックアップ。一枚目のアルバム「CRISP」もスタジオfで録音した今西さん、2枚目となる今回の制作はなんと相当早い段階から決めていたのだそう。「1枚目を録音してからすぐに2枚目を作りたいと考えていました。一枚目ももちろん満足いく作品に仕上がっていますが、セクステットという編成で表現できる可能性がまだまだあるぞと感じたからです。一枚目はA面として置いておいて、また少し感じの違ったB面の作品を作りたかったんです。なので、二枚目を目標にして、僕にしては速いペースで曲やアレンジを書いて、このバンドの可能性を模索してきました」。1枚目を作ったからこそ新しいバンドの姿が見えてきたという今西佑介セクステットの皆さん。今回はどんなレコーディングになったのでしょうか。


細やかな部分にもこだわりが光る、繊細な音づくり。

前作「CRISP」リリースから1年半が経ち、レコーディング当日は信頼感と結束力が増したというメンバーが勢揃い。サックスだけが変わり、一年間バンドメンバーとしてライブを共にした浅井良将さんと當村邦明さんの二人が新たに参加されました。「この二人には、アルトとテナーで楽器的なサウンドの違いがあるのはもちろんですが、それぞれの音楽とよりハーモニーが合う曲に参加してもらってます。前回の作品の音も良かったのですが、今回はもっと聴きやすく、でも三管の分厚さも残して、長時間聴いていても疲れないような音を目指しました」と今西さん。
一年以上一緒にライブ活動を行なってきたバンドメンバーの息の合った演奏でレコーディングは非常にスムーズに進んでいきました。今回のレコーディングは二日間にわたって行われましたが、初日でも午前中4曲、午後6曲という異例ともいえるハイペース。テイクを録り直すときにもメンバー感の意見交換がとても明快だったのが印象的です。
そんな速やかな進行のなかでも、ベースのスラップ音が立ちすぎないようにアンプの音を試したり、マイクに対する立ち位置の違いによって音の表情を変える工夫をしたりと音に対するこだわりが感じられました。

ミックス終了後、レコーディングの感想を聞いてみました。

今西佑介さん
これまで作ってきた曲の中から気に入ったものを選ぶことができ、より納得いく内容になりました。そして、僕の曲を僕の想像をはるかに超えて、美しく演奏してくれるメンバーの皆には本当に感謝しています。全体的に2日目の演奏の方が雰囲気が良かったので、1曲目の「Prelude」を除いて、すべて2日目のテイクを使ってます。
ミックスの段階で、ほぼイメージ通りの音に仕上がっていました。前回もスタジオfでの録音でしたが、音づくりがまったく違います。僕の抽象的な説明を見事に理解してくれて、作品に合った音づくりをしてくださった長島さんには感謝しています。

長島直乗さん(レコーディングエンジニア)

2ndアルバムということで、前作に対して何か変化を付けるのかということが重要になります。前作では三管はブースに入っての録音でしたが、今回は広い部屋で録音したいという要望だったので、管楽器の三人とピアノが同じ部屋で演奏することになりました。スタジオfの広い部屋は自然な音の響きがあるので、そのニュアンスを活かそうという作戦です。ただ、ピアノと管楽器ではやはり音量差が大きいので、マイクの立て方にはずいぶんと悩みました。
録音時にオンマイクだけでなくアンビエント(響き)マイクもセットしていたので、ミックスではオンマイクとアンビエントマイクの調整もしましたが、そのおかげで納得のいく作品に仕上がったと思います。

楽曲そのものの魅力を、バンドの演奏でより倍増させた一枚。

前作を録り終えてすぐに楽曲制作を始めたという今西さんが、その中からさらに選りすぐった曲を収録した今回のアルバム。前作以上に息の合ったメンバーの演奏でより一層魅力的に仕上がりました。自然な響きということでマイキングとミキシングにおいて、中央やや左の今西さんをはじめとした三管の立ち位置と少し背後に位置するベース、ピアノ、ドラムの立体的な音の空間が見事に再現されています。さらに自然な空気感を求め、あえてピアノと管楽器が同じ空間で録音された本作品はまさにライブそのもの。音の響きとともに、バンド全体のグルーブや緊張感までがスピーカーから伝わってきそうです。前作との音の響きの違いを一曲ごとにじっくり聞き込んで頂くのも面白いと思います。

Album Information

WAYFARER/今西佑介セクステット

トロンボーン奏者、今西佑介がリーダーを務める今西佑介セクステット2枚目となるアルバム。前作にも増して「満足いく出来」と自身が語る意欲作。曲に合わせてテナー、アルトとサックスを変えた三管編成のアンサンブルが美しい。演奏はもとより、コンポーザーとしてのセンスも光る一枚。
[JAZZ LAB. RECORDSより2012年10月20日全国発売]

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プレゼント告知!
今西佑介さんのご好意により、2ndアルバム「WAYFARER」を3名の方にプレゼント! 前作にも増して「満足いく出来」とご自身が語る意欲作。奮ってのご応募お待ちしております!! [ プレゼント応募ページはこちら
[ プレゼント概要 ]
賞品:CDアルバム/今西佑介セクステット 「WAYFARER」
当選者数:3名様
当選発表:発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。
開催期間:2012/10/31~2012/11/12
※ご応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
※応募受付の確認、当選・落選についてのご質問や、電話でのお問い合わせにはお答えいたしかねます。
※お客様のご連絡先・ご住所が不明などで商品がお届けできない場合は、当選を無効とさせていただく場合があります。
※当選者は本権利を他人に譲渡、または金銭や他の物品と交換はできません。
※当選されたお客様からご提供頂いた個人情報につきましては、当選されたお客様への商品発送のみに利用させて頂きます。頂いた個人情報をその他目的で使用する事はありません。
[ お問い合わせ窓口 ]
応募ページで入力された個人情報の照会・変更・削除等のお問い合わせについては、(お問い合わせ窓口:kobejazz@ten.fujitsu.com)までお願いします。
ライブスケジュール
11/4(sun) Pochi(明石)
11/10(sat) Kenny(三重・松坂)
12/14(fri) Apple Jump(池袋)
12/15(sat) Sometime(吉祥寺)
12/16(sun) Jazz On Top Act3(大阪)
12/28(fri) Cafe萬屋宗兵衛(神戸)

Member Information

今西佑介さん (Trombone)
私立甲南中高在学時に所属したブラスアンサンブル部がきっかけで、トロンボーンを始める。同中高に在学中、宗清洋氏に師事。2004年8月に渡米し、2005年Fall Semesterからコネチカット州University of Hartfordの奨学金、年間$18.000を取得し入学。世界的に有名なジャズトロンボーン奏者Steve Davis氏に師事し、奏法、音楽理論等を学ぶ。トロンボーンの講師を経験。現在、神戸を中心に積極的にライブやレッスンを行っている。ヤマハPMSの講師。
http://jazzbone.exblog.jp/

横尾昌二郎さん (Trumpet)
1984年生まれ。兵庫県西宮市在住。アロージャズオーケストラ3rd trumpetの佐藤修氏に師事。 大阪・谷町9丁目の老舗ジャズクラブ『SUB』を中心に、大阪・兵庫県のライブハウスなどでライブ活動中。G.S.B.、ジンジャーブレッドボーイズなど数多くのバンドに参加。2009年、第3回神戸ネクストジャズコンペティションで審査員特別賞を受賞。
http://yokoobb.blog88.fc2.com/

浅井良将さん (Sax)
1985年神戸生まれ。甲南中学、高校でビッグバンド部に所属。元Arrow Jazz Orchestraの江藤嘉昭氏(sax)に師事。同クラブ引退後、小曽根啓氏(sax)に師事。2004年月Left Alone アマチュアバンドオーディションでは最優秀ソリスト賞を受賞。甲陽音楽学院卒。2007年第一回神戸ネクストジャズコンペティション準グランプリ受賞。関西のみならず、名古屋、東京にも活動範囲を広げ、自己のカルテット、セプテットをはじめ、数々のバンドで演奏を行っている。
http://saxryosuke.exblog.jp/

當村邦明さん (Sax)
1986年生まれ兵庫県出身。14歳で中学・高校のジャズバンドに参加。東京ユニオン元リーダー、故・高橋達也氏と親交を深め、16歳でサックスを始める。大阪大学ビッグバンドでコンサートマスターを務め、山野楽器ビッグバンドジャズコンテストにて3位入賞。最優秀ソリスト賞を受賞。関西を拠点に活動を開始、幅広い音楽性を持ち、若手からベテランまでさまざまなミュージシャンと共演。
http://ikainuk.blog134.fc2.com/

加納新吾さん (Piano)
1986年11月20日生まれ。大阪出身。6歳の頃よりクラシックピアノを始める。大阪芸術大学音楽学科ポピュラー音楽コースに入学とともにジャズに傾倒し、関西を代表するジャズピアニスト近秀樹氏に師事。現在、関西を中心に精力的に活動中。
http://kanoupxmx.exblog.jp/

光岡尚紀さん (Bass)
1981年10月生まれ。14才の時に兄の影響によりエレキベースを始める。2003年より本格的に音楽の勉強を始め、ウッドベースを始める。藤岡靖博、魚谷のぶまさ、両氏に師事。現在は関西を中心に、ジャズをはじめ、ポップスなどさまざまなジャンルの演奏に参加するなどして活動中。
http://yaplog.jp/mittsunn/

弦牧潔さん (Drums)
1981年生まれ。大阪府出身。関西大学在学中にジャズと出会う。ドラムの基礎を竹田達彦氏に師事。西山満氏のバンドで、国内外の素晴らしいミュージシャンと共演を重ねる。G.S.B.、モヒカントロプス、宮哲之トリオ、大塚善章 trio le frais、須藤雅彦クインテッドなど、数々のバンドに参加し、関西を中心に精力的に活動中。
http://tsurumakkinf.blog98.fc2.com/