スタジオfの録音レポート

Gaku Yabushita Group

Gaku Yabushita Group

no.16

今の音を記録に残したい、藪下学さんのファースト・アルバム。

今回は7月21日に発売されたばかりのギタリスト藪下学さん率いるGaku Yabushita Groupのファーストアルバム「Big Bang」のレコーディングを行いました。結成してから2年、関西を中心にライブ活動を精力的に行なってきた集大成ということで、「ライブである程度できあがった音楽をそのままCDにするというのが今回のコンセプト。今の音を記録したいというのが一番ですね」と藪下さんにお話しいただきました。とはいえ、日頃のライブ演奏に対して、今回はスタジオでの演奏。演奏時間にとらわれないライブとは違い、スタジオではさまざまな制約があります。いったいどのようにして一枚のアルバムにまとめていかれたのでしょうか。


ライブの自然な演奏はそのままにスタジオならではの音楽に再構成。

ライブでは1曲15分近く演奏していた曲を今回は半分の時間でまとめなくてはならないということで、さまざまな試行錯誤を繰り返したそう。「録音前までいろいろと考えていたのですが、当日まで上手くまとまりませんでした。しかし、録音のときには自然なかたちで演奏時間がまとまり、正直びっくりしましたね。メンバーそれぞれが音楽に集中して、ひとつの流れに乗れたからでしょうね」と藪下さん。
1テイク録音するごとに音を聴きながら、ベースが弾き始める小節数やピアノのアドリブソロがピークに達するタイミングなどについてメンバーで意見が飛び交い、狙いすぎた演奏よりも自然な流れを意識して入念かつ迅速に楽曲が組み立てられていくさまが印象的でした。

ミックス終了後、レコーディングの感想を聞いてみました。

藪下学さん
自分が中心になって録音するというのは初めてだったのですが、ミックスとマスタリングという作業でここまで音が変化するとは思っていませんでした。自分のなかでは演奏したときに出た音をナチュラルに録音するのが一番だと思っていたのですが、ナチュラルにもいろいろ種類があるんですね。それをミックス、マスタリングという作業だったのだと実感しました。

長島直乗さん(レコーディングエンジニア)

アコースティックなジャズの録音はマイクをセッティングした時点で7割は勝負が決まります。ミキサーで音を触るほどに加工されたサウンドになっていきます。なので、事前に仕上がりの方向性、空気感をイメージして、ブースの配置やマイクのチョイスを行います。今回は全体的にダークなサウンドに仕上げていくことになりました。
ギターのアンプには定番のSHUREのSM57をメインに使っています。ライブハウスでよく見かけるマイクですが、使い方を間違えなければ良いマイクであり、レコーディングでも十分に活躍するマイクだと思います。エフェクターに関しては後処理でもできますが、やはりアンプからエフェクトのかかった音を録音するのとでは意味合いが異なってくるので、藪下さんには最初からエフェクトをかけてアンプを鳴らしてもらいました。 ラフミックスで十分に良い雰囲気だと藪下さんから連絡があったので、録音時のミキサーのセッティングを再現し、微調整をしてまとめ上げるという感じになりました。

自然な流れが心に響く、藪下さんの魅力詰まったデビュー作。

今回のアルバムのコンセプトに合わせて、ミックスの段階ではイヤホンやラジカセなど、普段聞いている環境で慎重にチェック。各楽器のバランスや奥行き感などを楽曲ごとに微調整し、丹念に仕上げられていました。
楽曲制作から録音、ミキシング、すべてにおいて自然な流れを意識して制作された今回のアルバムはまさにGaku Yabushita Groupの今の音が詰まった一枚となっていると思います。藪下さんの楽曲が持つ独特な世界観を上手く表現されており、魅力の詰まったデビュー作となりました。多くの人にその世界観を楽しんでいただきい、オススメのアルバムです。

Album Information

Big Bang/Gaku Yabushita Group

ギタリスト藪下学率いるGaku Yabushita Groupによるファーストアルバム「Big Bang」。2年間のライブ活動で作り上げた楽曲を一枚のアルバムに仕上げた集大成。藪下学による独自の世界観を持ったオリジナル曲を中心に、ギターはもちろんメンバーそれぞれの個性が光るアルバムだ。

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奮ってのご応募お待ちしております!! [ プレゼント応募ページはこちら
[ プレゼント概要 ]
賞品:CDアルバム/Gaku Yabushita Group 「Big Bang」
当選者数:3名様
当選発表:発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。
開催期間:2012/08/31~2012/09/11
※ご応募は日本国内にお住まいの方に限らせていただきます。
※応募受付の確認、当選・落選についてのご質問や、電話でのお問い合わせにはお答えいたしかねます。
※お客様のご連絡先・ご住所が不明などで商品がお届けできない場合は、当選を無効とさせていただく場合があります。
※当選者は本権利を他人に譲渡、または金銭や他の物品と交換はできません。
※当選されたお客様からご提供頂いた個人情報につきましては、当選されたお客様への商品発送のみに利用させて頂きます。頂いた個人情報をその他目的で使用する事はありません。
[ お問い合わせ窓口 ]
応募ページで入力された個人情報の照会・変更・削除等のお問い合わせについては、(お問い合わせ窓口:kobejazz@ten.fujitsu.com)までお願いします。

Member Information

藪下学さん (Guitar)
1986年神戸生まれ。高校在学中よりジャズギターを柴田達司氏に師事。03年ボストン・バークリー音楽大学奨学金試験合格。06年大阪音楽大学短期大学部ジャズコース卒業。在学中より日野皓正氏、土岐英史氏、大坂昌彦氏などとセッションを重ねる。現在はGaku Yabushita Groupでの活動や、タンゴグループなどジャズだけにとどまらずさまざまなジャンルで活動中。
http://gakuguitar.exblog.jp/

千北祐輔さん (Bass)
15歳からエレキベースを始める。パンクバンドのベーシストとして、音楽活動をスタートする。大阪芸術大学ポピュラー音楽コースに入学後、ジャズに出会い、コントラバスに転向。コントラバスを魚谷のぶまさ、鷲見和広の両氏に師事する。2012年夏、活動拠点を関東に移す。

水上ダンヒル洋さん (Drums)
島根県出身。高校で吹奏楽の打楽器を教えていた先生の影響でJAZZに興味を持ち高校卒業後に大阪音楽大学短期大学部JAZZ科に入学。故 宮川彪氏にドラムを師事。現在関西を中心に音楽してます。

加納新吾さん (Piano)
1986年大阪生まれ。大阪芸術大学音楽学科ポピュラー音楽コースに進み、ジャズに傾倒。ピアニスト近秀樹氏に師事。在学中より演奏活動を開始。現在は自己のトリオや、様々なバンド、サポートにて活躍中。関西圏のみならず、全国にその活動の場を広げている新進気鋭のピアニスト。