レッツスタート!Chapter.2
アートと呼吸のエンタテイメント編「ジャズ★ねこ気功」
音楽家にとって「身体」「呼吸」そして「意識」のコントロール能力は上達の要といえるでしょう。これは気功で「調身」「調息」「調心」と呼んで重視してきたものと共通します。また、演奏家だけでなく、ふつうの生活においても、この三要素は快適で楽しい暮らしのために大切な要素なのです。「ジャズ☆ねこ気功」は、猫の寿限無老師と弟子の水行末によるジャズ&気功エンタテイメント。「良気」あふれるトークショーを楽しみながら、身体と呼吸と意識を整えてください♪
吸うはやすく吐くはかたし バックナンバー

楽器の演奏でもスポーツや武道でも、よく「力を抜け」という指導を受けますよね。

寿 そうじゃニャ。
でも、パワーが必要なときもあるでしょう?
力を抜いたらパワーが出ないじゃないですか。
寿 では「力んだ」ほうがパワーが出るのかニャ?
え、いや、そうとは思いませんが、力を抜くこととパワーを出すことの関係がよくわからないんですよ。
寿 きみは、どういうふうにすればパワーが出ると考えておるのかニャ?
筋力トレーニングをやったり、肉を食べたりして筋肉モリモリになることかなあ。
寿 ニャはは。では、ベジタリアン(菜食主義者)はパワーがないことになるニャ。
違うんですか? 肉を食べてスタミナつけて、とよく言いますよね。
寿 アメリカのある大学の研究で、菜食主義者はそうでない者に比べて、約2倍の筋持久力、疲労回復力をもっていたという報告があるそうじゃ。マラソン、水泳、トライアスロン、クロスカントリー、ベンチプレス、陸上、空手などのスポーツでも、ベジタリアンの世界チャンピオンが多く存在しているらしいぞよ。
そうなんですか!
寿 また、現在、スポーツ界で主流と考えられる短期的スタミナ増強の栄養摂取法はカーボ・ローディング(carbo-loading)といって、炭水化物を体内に貯蔵する方法ニャんじゃ。
エネルギー源は炭水化物というわけですか。
寿 うむ。しかし、食事の話に深入りする前に、そもそもパワーとは何かについて整理しておく必要があるじゃろうニャ。
パワーって力でしょ?
寿 それでは翻訳しただけじゃ。では質問を変えよう。
「力み」とはニャんじゃ?
え~っと、力みは…、「ムダな力」ですかね。
寿 では「ムダな力」とは?
必要ない力ですよね。
寿 その通り。つまり「これからやろうとしている運動に必要でない力」が力みであると定義できるわけじゃ。
はあ。
寿 我々がなにか動作をするとき、かならず筋入力が必要になる。
ところがその動作を行なうのに必要最小限の力でそれをやっているかといえば、かならずしもそうではニャい。
ははあ、そのあたりが「上手/下手」を分けるんですね。
寿 そうじゃよ。上手な人は、その動作に必要な筋肉の部位だけを、必要な方向へだけ、必要な分量だけ、必要な時間だけ入力しようとする。
そうか。逆に下手な人は、関係ない部位を動かしたり、関係ない方向へ動かしたり、余分な分量の筋入力をしたり、力を入れなくていい時にまで入力しているわけですね。
寿 したがって、指導において「力を抜け」と言われるのは、必要でない「部位」「方向」「分量」「時間」の筋入力をストップせよということじゃ。
すると動きがスムーズになるということですか。
寿 スムーズになるだけでなくパワーが出るんじゃ。
え? 力を抜いたのにパワーが出る?
またわからなくなっちゃうじゃないですか~。
寿 たとえば無駄な部位に力みがあった場合、本来入力すべき部位の筋肉がうまく働けないということがあるニャ。
おお、そうか。つまり、自分の身体が自分の動きをブロックしてしまうんですね。
寿 そうじゃ。それはヨロイを着たまま動くのに似て、たいへん無駄が多いんじゃよ。
したがって、本来持っているはずのパワーを発揮できニャい。
でも、どの筋肉を使って、どれを休ませるかなんて、簡単にはわからないですよね。
寿 もちろんじゃ。それを正しく理解し、身につけていくのが「練習」であり「上達」ではニャいか。
最初からわかっていれば苦労せんわ。
こりゃ、ごもっともです。
でも、なにか手がかりがほしいですね。
寿 そこで吾輩のねこ気功では、「立つ」ことから練習を始めるのじゃ。
どうして、立つことなんです?
寿 それがもっとも単純な運動だからじゃ。
立つのが運動?
寿 そうじゃよ。立つという動作は静止して見えるけれども、じつは地球の重力に逆らって姿勢を維持するという重労働ニャんじゃ。
はあ。
寿 しかし一方で、直立しているだけという単純な運動でもあるので、使うべきあるいは使ってはいけない筋肉の観察にはもっともふさわしい動作であると言えるニャ。
つまり、直立するのに必要な筋肉だけを最小限に使いながら立つという練習をするわけですね。
寿 わかってきたようじゃニャ。
立つことの次はどうします?
寿 ニャんじゃ、気が早いのう。本当は立つことだけを何年も練習させたいところじゃが、まあよい、それと並行して進めるトレーニングもある。それが呼吸じゃ。。
いよ、待ってました。呼吸法ですね。
寿 呼吸についても、「立ち」と同様のことが言える。
つまり、呼吸するために必要最小限の筋力を使い、それ以外の筋肉を使わないことが重要ニャんじゃ。
おお! それはたしかに「立つ」ことと比べると複雑ですよね。なるほど、呼吸も奥が深いんだ。
寿 ところで、きみは息を「吸う」ことと「吐く」ことのどちらが難しいかニャ?
「吸い」ですかね。息をたっぷり吸うのって、なかなかできませんよ。
寿 ニャはは。不正解じゃ。人間にとって「吐き」のほうが「吸い」よりもずっと難しいのじゃ。
へえ、そうなんですか!
寿 それは身体の構造として吐きにくいという解剖学的理由と、ふだんあまり深く吐いていないという習慣的な理由とがある。
それらの理由をうかがう前にお聞きしたいんですけど、さっきの立ち方の練習と呼吸の練習をどうつなげていったらいいんですか。
寿 よい質問じゃ。まず二つの立ち方で実験しみよう。
Aは「内くるぶしの間に体重を落とす」立ち方、
Bは「つま先に体重を乗せる」立ち方じゃ。
それぞれの姿勢で、1分間ほど楽に呼吸してみるとよい。
はい。(両方ともやってみる)
寿 どうじゃ?
Aのほうがぐっと楽ですね。
いやあ、驚いた。立ち方ひとつで呼吸がこんなに変わるなんて。
寿 Bは重力と身体との関係に無理がある立ち方ニャんじゃよ。
だから全身でそれをカバーしながら呼吸することになる。
目からウロコが落ちました。
寿 次回はもっと落ちるぞよ(笑)
  (つづく)
お知らせ
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著者Profile
寿限無老師(じゅげむろうし)
猫の気功師。現実と空想の境界にあるファンタジー世界「きゃたりうむ」に住むといわれるが詳細は不明。ねこ気功の開祖。音楽家のための身体操作、意識操作、呼吸法などの提言多数。
水行末(すいぎょうまつ)
ジャズ☆ねこ気功の狂言まわし。猫の気功師・寿限無老師(じゅげむろうし)のメッセンジャーとして対談相手をつとめる。実生活ではハイノート講座「タングマジック」プロデューサー。「まま呼息の発見」「楽呼吸法~インナー・ウォームアップの方法~」「ウォーター&ブレス」など呼吸法関連の論文多数。雑誌「楽器族。ブラストライブ」では「音楽家のためのメディテーションねこ気功入門」を連載中。合奏教育のための国際音楽プロダクション「ワールド・プロジェクト・ジャパン」代表。http://www.wpjapan.com/
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毎回スタンダードナンバーを1曲選んで、2つのアレンジで聞き比べします。利き酒ならぬ KIKI JAZZ です。

2008年10月のKIKI JAZZ@YouTube
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(Lorenz Hart, Richard Rodgers)


演奏1
Frank Sinatra
演奏2
Keith Jarrett Trio
 
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