哺乳動物の肛門と生殖器の間の部分を「会陰(えいん)」といいます。ここは体幹部(胴体)の底にあたり、呼吸法を学ぶ上でたいへん重要なポイントとなります。 |
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この体幹部の底(ボトム)を集中的に鍛える会陰のトレーニングが「ボトミング」です。 |
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息を吸いながら会陰を引き上げ、吐きながら会陰を降ろす。これをボトミングの「すいあげ―はきさげ」といいます。といっても、会陰の上げ下げは簡単ではないので、少し練習してみてください。 |
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会陰を上げるのは難しいけれども、降ろすのもの意外にできないものです。 |
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と、これを八小節やって休憩です。 |
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会陰を上げ下げする感覚がわかってきたら、同じ要領で「すいさげ―はきあげ」も練習します。吸いながら会陰を降ろし、吐きながら上げる。これを一拍ごとにやります。 |
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最後に、実際の管楽器演奏に使えるボトミング「すいあげ―はきあげ」を練習します。これは、 |
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というものです。つまり、会陰は上がりっぱなし。 |
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これができるようになると、管楽器演奏に必要な「腹部での息の支え」が楽に身につけられます。 |
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ボトミングは呼吸に上達するうえで非常に重要なトレーニングです。最初のうちはピンとこないかもしれませんが、短い時間で構いませんので、かならず毎日練習してください。 |
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三カ月後には身体が変わっているのに気付かれるでしょう。 |
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次回は、四つの腹式呼吸について整理します。 |