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緑深く広がる、湊川神社。その静かなたたずまいは、ここが神戸の町中だなんてちょっと思えないくらい。JR神戸駅から、あるいは高速神戸駅から、にぎやかな地下街を歩くのも楽しいけれど、天気が良ければ地上をぶらぶら歩きたいところだ。今回お邪魔する「ねぎくら」こと葱焼倶楽部は、湊川神社の西隣、写真館のあるビルの地下。神社と大きな写真館を目印にすればゼッタイに迷うことはないだろう。 |
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いや、まあね、最初は「え?お好み焼きとジャズ?」って思ったんですよ、正直なところ。で、すこーし首をひねりながら歩いて来たわけです。でもお店の看板とか見て、そのギモンは吹っ飛んでしまいましたね。
だって、センスいいんですよ、もう一目瞭然に。
天然木の一枚板で作られた看板には墨痕鮮やかに(文字は白いんですけどね)「葱焼倶楽部」、並び立つのは関西人にはお馴染みの、あのコテを(笑)ぶっ違えたマークと「Negikura」のロゴ。イーゼルには手書きのメニューが置かれている。お、こりゃあ楽しみだなあ。 |
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脇にいろんなジャズのフライヤーなんかがいっぱいにピンナップされている階段を降りると、流木のようなハンドルがついた大きなドア。それをくぐるとアンティークのミシンや花が置かれていて…、聞いてなければここがお好み焼きの店とは誰だって思わないだろう。地下とはいうものの、まずこのエントランスが楽しい。さていよいよ店内は…。 |
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流れてきたのは優しいピアノの音。
落ち着いた照明の中に、アンティークの家具や楽器、絵皿や写真が木目の壁面を飾っている。すぐ手の届くところにはたくさんの本も並んでいて、なんというか、お好み焼きの店というよりはパブとかクラブ(北新地とかじゃなくって、ロンドンの方ですけどね)印象…、あ、たしかにここは葱焼「倶楽部」なんだった。たしかに、ソースやコテや、お好み焼きにはお馴染みのメンメンがテーブルの上に顔を揃えている。ああ、でも音も雰囲気も、全部がうまく調和しているなあ。 |
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