ジャズ探訪記 バックナンバー
Live Jazz & Fine Chinese Cuisine  Left Alone(レフトアローン)
ゼッタイほうってなんかおけない。
JR芦屋駅から宮川沿いに北へ。
静かで落ち着いた雰囲気のこの界隈、遠くに見える六甲山の新緑なんか眺めながら歩いていると、やがて見えてくるモダンなビル。コンクリートの打ちっぱなしのこのビルの二階が、今回の目的地「レフト・アローン」
だ。芦屋駅からタクシーに乗ってもワンメーターの距離だけど、こんな日にはぶらぶら歩いてくるのも楽しい。そろそろ暮れかかる夕空に、LEFT ALONEと店名をかたどったネオンサインがひときわ映える。
ドアを開けると…。
コンクリートと白木を多用した内装、このハーモニーが新鮮だ。冷たいような暖かいような…不思議な心地よさを醸し出している。
それに、とても広いんですよ。
お店の入り口はビルの二階部分。でも店内にはさらに三階部分がある。つまり、お店の中が二階建てになってるわけで、ジャズのお店としてはかなりの「大バコ」といっていいだろう。
ライブステージは下のフロアだけど、上のフロアでも充分に演奏を楽しめるので、目的に合わせて選ぶことも可能だ。(余談ですが…。以前はゴジラ松井選手も常連で、上のフロアにお気に入りの席があったのだとか)
上下の高さを存分に生かす木組みのエクステリア、さらに二階分の高さ(!)のある棚にはカラフルなボトルが並んでいて、バーコーナーのムードを引き立てている。
なんともシックで、コージーで…。
どこからどう見ても「オシャレ」な空間だ(←こんな言葉、ホントは使いたくないんだけど、他に言葉が見つからないんですよねえ、それくらいオシャレなんです)。
 
ライブの開始も間近、ほとんどのテーブルもすでに埋まっている。今日のライブはウォルター・ラング・トリオ。ドイツからの来日公演、いかにもヨーロピアン・ジャズっぽいリリシズムあふれる演奏は、胸にしみいるようだ。
うーん、なんだか詩人な気分だぜ…なんて思いながらライブを聴いていて、ふと気がついたことがある。
どのテーブルの上も、とても華やかなのだ。ドリンクのグラスはもちろん、大皿小皿がにぎやかに並んでいる。これは料理もかなり期待できるということか…?
 
メニューを見ると、ピータンに空芯菜の炒め物、蒸し鶏、五目汁そばetc etc、おいしそうな名前がズラリ。「医食同源」の考え方に基づいた広東の家庭料理が中心なんだそうだ。なるほど、「Live Jazz &Fine Chinese Cuisine」なんて書いてある。音楽だけでなく、料理にもそれだけ自信があるってことだなあ。





女性同士のお客さんのテーブルにもボトルワインがしっかりオーダーされていたり、素晴らしい演奏を静かに聴きながら、会話も食事もゆったり楽しんで…。いやあ、実になんとも、全方位的にオトナな空間なんである。知人(女性)の証言によると、「女の子をオトすには最高のお店」だとのこと(笑)。利用目的はともかく、いかに楽しく、豊かで、充実した空間であるか、推して知るべし。
Live Jazz &Fine Chinese Cuisine Left Alone
●芦屋市東山町4-13
●TEL:0797-22-0171
取材日:2007.06.15
●http://www.left-alone.jp/  
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