もの心付いたころから親父がサックス吹きやったせいかヤマハの幼児科に入れられまして。習いに来てるのは女の子ばっかりでどうも性に合わん、とすぐに辞めました。当時親父のバンド「フレッシュメン」で「アース ウィンド ＆ ファイア」の曲をアレンジしたのを聴いて興味を持ち4歳の時には来日した「アース ウィンド ＆ ファイア」を見に大阪府立体育館に連れてってもらいました。そのホーンセクションがかっこよくて小学5年の時トランペットを始めたんですが唇が痒くなり好きになれなく中学の吹奏楽部からアルトサックスに転向したんです。

中学高校とコンクールやアンサンブルコンテスト、マーチングなど吹奏楽の定番な活動をしてた高2の時に、ジャズ好きな先生の紹介で立命館大学ＯＢのビッグバンドに遊びに行ったのがジャズを始めるきっかけに。その後立命の現役バンドのテナーサックスがいないから、とそのままレギュラーになりました。そのころはジャズは嫌いで「アース ウィンド ＆ ファイア」や「タワー オブ パワー」「ブラッド スウェット ＆ ティアーズ」などファンクやブラスロックばっかり聴いていて、そういうのはすぐ吹けてたんです。ビッグバンドでの演奏、特にカウント・ベイシーの曲などアンサンブルはとても新鮮に感じましたね。

「大阪音楽大学短期大学部音楽専攻ウィンドアンサンブルコースジャズ科(長い)」が開講した年に入学。同期のサックスは6人。まだカリキュラムが無く先生方も手探り状態で指導されてたように思います。皆プロのプレイヤーとして活躍されてる方ばかりで先生と生徒というより師匠と弟子といった感じでマンツーマンのレッスンや毎回ジャムセッションの授業もありとても濃い内容でしたね。
1年の夏休みまでにサックス全員がチャーリー・パーカーのブルースフレーズは完璧に吹けるようになってました。2年に上がるころには 「スーパーサックス」* の難しいアンサンブルも演りました。皆それぞれ独自の方向で音楽と向き合えるようになったと思います。現在も同期全員音楽活動をしています。

たくさんのバンドを経験してきましたが、どうしてもやっつけ仕事的に演ってしまってる事が多いように思うんです。なので、これからはリーダーとしてオリジナルユニットを組んでスタンダードでも自分なりの解釈でアレンジ。練り上げた作品を気持ちを込めて演奏をするように心がけたいですね。