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ジャズピープル

SJCコラボ企画
同志社大学軽音楽部

 神戸で学生が企画・運営するSwing Jazz Cruise(以下、SJC)の実行委員が同イベントに出演する関西の学生ジャズ研やビッグバンドを紹介します。インタビュワーも学生が担当し、学生の学生による学生ジャズファンのための企画です。今回ご紹介するのは同志社大学軽音楽部とそのC軍バンドThe Third Herd Orchestra(以下サドハド)。京都を中心に活動し、Funkを好む同志社軽音。今回は同志社軽音部長兼サドハドバンドマスターの長尾琢登さん(4回生 Dr.)とコンサートマスター村上和帆さん(2回生 Tb.)にお話を聞いてみました。

interview

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関西のコンテンポラリージャズ代表的ビッグバンド”The Third Herd Orchestra”




── 普段の活動を教えていただけますか?

長尾「同志社軽音は皆が自由に練習できる部活です。同志社っていっぱい軽音系のサークルがあるんですが、うちが唯一の部活動で、JazzはもちろんFusion、インスト、Popsなんでもありです(笑)。他大学の学生さんも募集していますし、割と人数は多く、ビックバンドからコンボまで幅広く活動しています。あとは4回生の12月までがっつり活動するので、僕みたいに4回生でも積極的に部活に参加しています。イベントは合宿、校内演奏、学祭、定期演奏会などです。普段はそういったイベントに向けて、各々バンドを組んでバンド練習を割り振っています。スタジオ以外にも個人練習場所が6つくらいあるので、練習環境はとても充実していますね。D軍としてTheSeondHomeJazzOrchestraというビックバンドがあり、1.2回生を中心に活動しています。毎年StellaJamに出演し、他にも対バンや学内演奏に向けて練習しています。」

── サドハドについて教えてください。

村上「Funk寄りのゴリゴリ系JazzでGt.がよく目立つというイメージを持っていらっしゃる方が多いと思います。実際そうなんですが、昔はクラリネット奏者ウディハーマンの楽曲をやるバンドでした。そのときはSwingもやっていたみたいです。そのウディハーマンの楽団(第一期ウディハーマン楽団)が初めFirstHerdと呼ばれていて、そのあとにメンバーが変わったりコンセプトが変わったりしてSecondHerdと呼ばれるようになったんです。それを真似して、同志社軽音のビックバンドがThirdHerdと名乗るようになったのですが、そのあと本家の方で本当にThirdHerdが出来たんです(笑)。また、元々SwingをやっていたサドハドがどうしてFunkよりになっていったかというと、1990年にUMO Jazz Orchestraというコンテンポラリーを演奏するビックバンドが流行り出すんですね。それを追いかけて段々Swingから離れていったようです。」

長尾「普段は週三回 合奏しています。新歓、山野、学祭、ラストライブ、あとは定期演奏会など大きなイベントに出演しています。サドハドとして依頼演奏ももちろんお待ちしています。」

村上「Swingもやります。」

── 実際に合奏を見学して、コンマスが一方的に話すというよりは録音を聴いて皆で話し合うという雰囲気にとても驚きました。

長尾「そうですね、OBが来てくださっていたので先輩の意見を聞くがことが多かった気はしますが、いつもそういう感じです。録音して、録音を聴いたらお互いに気になったことを言い合って、より良い方向へもっていくというスタイルですね。」

村上「コンマスは意見を言う、というよりかはバンドがやっていく曲の方向性を固める、ことをしている方が多いかと思います。」

── ちなみに部長が4回生で、コンマスが2回生というのも珍しいですね。

長尾「バンマス・コンマスは去年から推薦なんですけど、周りも理解してくれて、誰も文句言わないです。」 村上「意外とLiveとかレッスンとか山野に関しても事務連絡が多くて大変だなぁと感じました。お金のこととか大変ですね。」

ジャズでワクワクするような面白いことを。



── 次にお二人が楽器やJAZZを始めたきっかけを教えてください。

長尾「うちの家は、お父さんがギター弾いたり、お姉ちゃんがエレクトーンやったり、と音楽一家でした。僕は小学校2年生からドラムをやっていたのですが、初めはピアノをやっていたんですよ。でも、すぐ飽きてしまって(笑)。家族に聞いたらドラムやらせてると楽しそうだったかやらせた、と聞いています。中高は吹奏楽部でPer.やりつつ、高校の時は文化祭でロックバンド組んだりもして、大学でも音楽は続けるつもりでした。中でもインストがやりたかったんです。今の部活は何でもやっていて、JazzもFunkもインストも。だから入ったって感じですかね。そもそもサドハドがあるのも知らなくて、新歓の時に初めて見たんです。」

村上「僕は今トロンボーンをやっていて、幼稚園年長くらいからクラシックピアノをしていました。中高ではJazzの部活でビックバンドの活動していました。トロンボーンを選んだ理由は、単にやりたかったからです(笑)。弟がバイオリンをしていて、自分でピッチをとることに魅力を感じたから、というのも理由の一つだと思います。中高とBasie、BuddyRich、サドメル、VJOと色んな楽曲をやってきて、全国大会とかにも出演していました。高校の時には優秀ソリスト賞とかもいただいたりして。大学でもJazzを続けるつもりだったので迷わず同志社軽音を選びました。」

── お二人とも大学に入ったときにやりたいことが明確だったんですね。それではJazzをやってきて感じる魅力などあれば教えていただけますか。

長尾「やっぱり自由にできるところですね。その瞬間にしか生まれない即興性。あとそういったところに中毒性があるところなども。」

村上「僕はクラシックも聴きますし、音楽というものが好きでその中でJazzをやっているんですけど。単純にカッコいいというのはあります。カウントベイシーを聴いてJazzはかっこいい音楽なんだと知ったし、聴くのが楽しいです。歴史の中の音楽も、今の音楽も、現在生まれている音楽も、面白いと思います。」

── 音楽にはジャンルによってそれぞれ魅力がありますよね。今後の目標を教えてください。

村上「総合して、面白いことがしたいと思っています。将来的に音楽を通して表現的な面でも、人と人との繋がりという面でも、ワクワクするような面白いことができれば。あとは単純に楽器がうまくなりたいですね。 コンマスとして、サドハドを関西一にとどまらず、日本一、世界一カッコいいバンドにするぞって思っています。山野の結果としてもそうですが、やっぱりお客さんが聴いていて圧倒的に面白い!と思えるようなバンドにしたいですね。」

長尾「僕はドラマーとしてうまいだけではなく、人を笑顔にできるような演奏が出来ればと思っています。技術面でもそうですが、相手を楽しませたり、元気にしたり、笑顔にしたり、人の心を動かせるようなドラマーに!そのためにも技術向上を。 あとはバンマスとしてバンドにいてよかったと思えるバンドづくりが出来ていればと思います。」

── ありがとうございます。最後に何かありますか?

長尾「依頼演奏、コンボでもビックバンドでも何でもするので是非、呼んでください(笑)。」

村上「Swingもやりますよ!!」

Written by Haru Fujimura
※2017/10/1 インタビュー時点の情報です。

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同志社大学軽音楽部

About us
同志社大学軽音楽部は、同志社軽音系サークル唯一の部活動です。Jazzを中心に、Fusion、Ska、Latin、BossaNovaから、Rock、Popsまでジャンルに制限はありません。また、楽器についても特に制限はなく、"やりたい"という意思があればどんな楽器、音楽をすることも可能です。
部活動といっても、特別に練習時間が設けられてるのではなく、自分の好きな時間に練習場や、他団体共有の個人練習場で練習をしていきます。 また、バンドを組むことも自由で、バンド練習時間も自分達で決めることができます。 年約4回の学内コンサートの他に、オリエンテーション、夏季合宿、同志社EVE、定期演奏会などがあり、それぞれに向けて練習をしていきます。学内以外にも、ライブハウスのイベントなどに参加する人もいます。ステージに立てるチャンスは沢山あります。学内コンサートやその他のイベントは全て部員全員で作り上げています。一つ一つのコンサートに全力で挑み、お客さんにも自分達にも満足できるコンサートを目指しています。
その他、飲み会やセッション大会など楽しいイベントが盛り沢山!軽音楽部に興味をもってくださった方は、是非、練習場や学内コンサートにお越しください。また、見学希望、質問等何かあれば練習場へ直接来ていただくか、「doshisha_keion@hotmail.co.jp」までメールください

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