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SJCコラボ企画 京都大学DarkBlueNewSoundsOrchestra

 神戸で学生が企画・運営するSwing Jazz Cruise(以下、SJC)とのコラボ企画。同イベントに出演する関西学生ジャズ研やビッグバンド、ミュージシャンを紹介します。インタビュワーもSJCの企画・運営に携わる学生が担当し、学生の学生による学生ジャズファンのための企画です。第7回目は京都大学で活動するDarkBlueNewSoundsOrchestra(以下Dark)です。昨年京都大学軽音楽部から独立し、Dark Blue New Sounds Orchestraとして活動する団体となりました。今回はそのコンサートマスター大瀬良陽生さん、バンドマスター難波奈津実さんにお話を聞いてみました。

interview

Duke Ellington一筋
DarkBlueNewSoundsOrchestra





── ではまずDarkの歴史と特徴を教えていただけますか。

難波「Darkはおよそ50年前からある京大のビックバンドで、昔は多方面の音楽をやっていたようです。どうやら1990年代頃に関西で“ある楽団の楽曲のみを演奏する”という風潮が生まれたみたいです。ベイシーやサドメルのみを演奏する学団が増えてきたのですが、うちは20年前くらいからDuke Ellington率いるEllington楽団の楽曲のみを演奏しています。」

大瀬良「Darkのイメージとして、皆さんが持っているのがクラリネットだと思います。Eliington楽団にクラリネットがいますので、もちろんうちにも毎年クラリネッタ―がメンバーとして所属しています。」

── Darkといえばやっぱりお話を聞きたいのが昨年の独立についてですが。

難波「そうですよね(笑)。 去年の始めに独立して、京都大学軽音楽部を抜けることになりまして、今、Darkは一つの団体として活動しています。」

大瀬良「実は今正式な部活ではなくなったので学校からの補助金は出ませんし、活動する場所も限られています。楽器不足ももちろんあって、今年の始めに海外のオークションでバリサクを落札しました(笑)。」

難波「OBの人にアドバイスなどをいただきながらなんとか(笑)。 経済的な面でも活動面でも困ったところは多くありますが、今年は特にメンバー集めに苦労しました。京都大学の公認団体ではないのでビラ配りや新歓の時にブースを出すことが出来ず、Twitterや去年のOBの方の支援で他大の方を誘って何とかメンバーをそろえました。」

── 体制が大きく変わるとメリットデメリットは出てきますね。バンマスとしてもコンマスとしても苦労がありそうですね。

難波「そうですね。独立してしまうと部長というものが存在しないのでバンマスの私が実質部長になりますし、会計も引き受けています。さらになんといってもお金が足りなくて。去年はOBの方からの寄付金もありましたが今年はそれに頼るのも限界を迎えています。先ほど言ったように楽器不足にも困っています。」

大瀬良「バンマスはやっぱり事務的な苦労が多くて大変だと思います。去年今年は事務的な苦労が特に多い年なので。コンマスはそれほどの苦労はないと僕は思っているのですが。皆合奏中も素直ですし(笑)。ただ僕自身がそうだったようにDarkに所属するまでDuke Ellingtonの楽曲に触れてこなかった人が多いように感じます。だからその分、曲の研究やイメージの浸透、共通理解が必要で大変ですね。あとはDuke Ellingtonの曲で音源も楽譜もないようなものもあって、再現できないものがあることも(笑)。」

── なるほど。音源や参考に出来るものが少ないと研究しようにも大変ですね。これからのDarkの目標をおしえてください。

難波「京都大学公認化ですね(笑)。」

── 最後にライブ宣伝をお願いします。

<難波「まずは10/22にTHO大手前対バンを京都でやります。11/24,25に京都大学の学祭があり、12/2には愛知学院の方々と対バンです。」 大瀬良「最後12/13にlivespot RAGにてラストライブをして、今年のDarkが解散となります。」 /p>

── ありがとうございます。最後まで頑張ってくださいね。

Ellingtonの楽曲は全員ソリストって感じで楽しい







── それでは次はお二人自身のことについてお伺いしたいと思います。まずは楽器を始めたきっかけとJazz部に入ったきっかけを教えていただけますか。

難波「私元々滋賀県出身なんですけど、中学はそこそこ強い吹奏楽部に所属していました。サックスやりたいなとおもっていたんですけど希望者がが多くて、クラリネットって書いたんですよ(笑)。結果的に適正でサックスになったのですが。幸い高校も割と強いところにいたのでそのまま楽器を続けていました。Jazzをやろうと思ったのは大学に入ってからです。T.saxが主線をとれるJazzがやりたいなぁと思いまして。実は私はDarkに所属していますけど、大学は同志社大学の生徒なので同志社軽音に所属しているんですよ。初めの方は同志社のC軍のサドハドに入りたいなと思っていたんです。でも、毎年やってる4大学対バンっていって京都の大学が集まる対バンでDarkの演奏を聴いたときにすごい!入りたい!って思って、自ら志願してDarkに入りました。かなり変わり者扱いをされました(笑)」

大瀬良「彼女はかなり積極的だと思います。僕は小学校の頃はTp.やっていたんですよ。中学は吹奏楽部に入ろうかなと、見学に行って捕まった先輩がたまたまトロンボーンだったという感じです(笑)。高校では吹奏楽部はやめて、外部で音楽活動をちょこちょこしてました。」

難波「あれ?俳句部じゃなかったっけ?」

大瀬良「うん。俳句部だったけど、部活ではなく他でエレべ弾いてロックバンド組んでました(笑)。」

大瀬良「東京事変のコピーとかも演奏してました(笑)。俳句部で賞を取る傍ら、他で音楽活動を(笑)。大学に入学してからはオーケストラとか吹奏楽部は特に見てなくて、何か新しいことしたいなと思っていたんですよ。そこで去年DarkにTp.で乗っていた人が先輩だったんですけどその人にTp,足りないからって誘われまして。だから京大軽音自体はTpで入部したんです。でもDark入る時にTb.で入ることになりました。それまでDuke Ellington全然聴いてなかったので新しいジャンルに飛び込む感じでしたね(笑)。」

── Jazzをやってて楽しいなって思うところ、魅力などを教えてください。

難波「Dark入って思うのはクラリネットが入るだけでグッと印象が変わって面白いなって思います。Duke Ellingtonって楽譜がそれぞれのパートではなくて、それぞれの人に合わせた譜面になっているんですよ。この人には高音、この人には細かい動き、とか。だから譜面が曲によってバラバラなのも面白いと思います。Jazzってコンボでももちろんそうんですけど、ビックバンドでも色が出てきて面白いですよね。あとは本当に個人的な話なのですが、t.saxが目立ちますよね、コンボでもビックバンドでも。吹奏楽だとsaxって言われるとa.saxのイメージ強いと思うんですけど、Jazzだとt.saxのイメージもちゃんとあって。奏者としては嬉しいです。」

大瀬良「Darkの譜面がパートに関係ないものがあるのは僕も面白いと思いますね。なんか和音がそろってない時もありますし、2番より3番のほうが高いこともしばしば。そういうところも含めてEllingtonの楽曲は全員ソリストって感じで楽しいんですよね。個人的なことになるんですけど、Tb.って曲によって雰囲気とか役割とか変わってきて、だからそれを研究するのは面白いですね。Jazzは曲に関しての自由度も高いし、僕なんかは細管とバストロを持ち返したりもして、Jazzならではかなと思います。」

── Eliingtonは他と比べても独特感の強いイメージもありますしね。

難波「Ellingtonって不思議な印象が強いと思うのですが、これまでDarkがそういう曲を好んでやっているというのも個性的ととらえられているのかもしれません。関西の人とかそのイメージが強いのかなって。」

大瀬良「去年とか今年はキレイな楽曲をやっているつもりなんですけどねぇ(笑)。完全にコンマスの趣味の問題ですが。ただ、単純にきれいな曲は難しいですよね。」

── Ellingtonの楽曲が独特だなというのは私も思っている感想ですね。では最後に、自分自身の目標や何か言っておきたいことがあれば、お願いします。

難波「目標としてはEllingtonの楽曲の当時の魅力が引き出せたらと思います。より昔の再現を目指します。もちろん自分自身の技術の向上が必要ですから、考えて練習していきたいと思います。私自身があるT.saxの人に憧れたところもあるのでゆくゆくはそんなプレイヤーになれたらなぁって思います。」

大瀬良「Jazzってフレージングとか人によってかなり変わるじゃないですか。そういうのがうまいとカッコいいから、あの人みたいな演奏がしたいなと思ってもらえるような演奏者になれればいいなと思います。」

難波「Ellingtonに興味をもってください。」

大瀬良「Live来てください!」

── Ellington愛が伝わるインタビューでした!ありがとうございました!




Written by Haru Fujimura
※2017/9 インタビュー時点の情報です。

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京都大学DarkBlueNewSoundsOrchestra

About us
我々Dark Blue New Sounds Orchestraは、デューク・エリントン楽団の楽曲を演奏するバンドではありますが、エリントンの音楽をただただ現代に再現(コピー)する楽団ではありません。 デューク・エリントンは高度な音楽理論を学び、芸術性に富んだ音楽を目指す中で、楽団のメンバーひとりひとりを良く知り、アイデアを募り、それを取り纏め、それぞれの個性を生かした曲作り・演奏をしたと言われます。 我々もエリントンの意思を継ぎ、バンドひとりひとりの個性を、アイデアを、ぶつけ合いながら音楽を高めて行こうとしています。

我々Dark Blue New Sounds Orchestraは、思わず踊り出してしまうような、あるいは笑顔が、はたまた涙が溢れてしまうような音楽をライブを通して皆様に伝えることが出来た ら、これ以上嬉しい事はありません。「エリントンっていいな」「ダークっていいな」「ジャズっていいな」「また聴きたいな」そんな声を聴くために、日々" 良い音楽"を追求しています。

毎週月・水にレギュラーバンド、毎週土にジュニアバンドの合奏を行っています。活動場所は大学構内の新学生集会所3Fです。

Twitter: @DBNSO
WEB: https://darkbluenewsoundsorc.wixsite.com/dbnso-

ライブ情報
11/5(日) GLION Festival
11/23(木),24(金) NF
11/24(金),25(土) 学祭@京都大学
12/2(土) 愛知学院大学対バン
12/13(水) ラストライブ