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ジャズピープル

クラウドファンディングで叶える新しい音楽活動の可能性。

 クラウドファンディングとはさまざまなアイデアやプロジェクトをカタチにするために、インターネットを通じて広く支援を求めるシステムのこと。近頃は音楽活動においても利用されることが増えてきました。今回は「次の全国ツアーを全会場入場無料で開催したい」という思いのもと、プロジェクトを立ち上げたBimBomBam楽団から手島大輔さん(ギター:写真中央)、ヤマトヤスオさん(ベース:写真右)、奥田真広さん(パーカッション:写真左)にクラウドファンディングの魅力や5月20日発売のニューアルバム「B」についてお話をうかがいました。

person

BimBomBam楽団

元PE'ZのトランペッターOhyama”B.M.W.”Wataruと、日本におけるマヌーシュジャズの第一人者であるギタリスト手島大輔が、ヴァイオリンTajimi “M.J” Tomotaka、ウッドベースヤマトヤスオ、パーカッション奥田真広らと共に2015年結成。マヌーシュジャズを中心にさまざまなジプシーサウンドを取り入れ、現代の音楽としてポップなジャズを制作。「食事と人と音楽が溶け合う空間」というコンセプトのもと、生の音楽を食事と共に楽しめるレストランやダイニングでのライブを中心に活動中。

interview

「もっといろんな人に聴いて欲しい」みんなが喜べるプロジェクトの実現へ。



──  「BimBomBam楽団の全国ツアー『Be Free』を全会場入場無料で開催したい」ということでクラウドファンディングのプロジェクトを行われていますが、どういった経緯なんでしょうか。

ヤマト「元々音楽を聴きながらおいしいごはんを食べてもらうっていうのがバンドのコンセプトなんですけど、そうするとどうしてもお客さんが限られるというか」

奥田「ミュージックチャージとお食事代ということなので、どうしても経済的に余裕がないと難しいというか」

ヤマト「もちろん僕たちも自信を持って音楽をやっていますし、ちゃんとしたお料理をお出ししているので、通常のライブ形式が決して高いということではないのですが、初めて聴きに行こうとなると少しハードルが上がってしまうんじゃないかと。なので、次ツアーをやるときは入場無料にして、いろんな人に僕たちの音楽を聴いてもらいたいなというのがありまして」

──  既に最初の目標はクリアして現在は300%達成を目指している最中ということで、募集は5月19日までですよね。

ヤマト「はい。達成率に応じて入場フリーになるところが増えていくという感じで。会場全てはまだなので、もう一段階いきたいなと思っています」

手島「それで昨日、ヤマトくんはバンジージャンプをやってきたんだよね」

──  バンジージャンプですか!?

ヤマト「はい(笑)。めざせ300%達成祈願ということで、あと少しの期間なんですけどメンバーそれぞれに使命を課せようと」
奥田「大山のTwitterに出てるんですけど、手島さんはすごく痛い足ツボ、僕はお百度参り、多治見が滝行、大山は20年くらい食べてない一番嫌いな食材であるキヌサヤを皿いっぱい食べる、ヤマトがバンジー、ということでまず最初に」

ヤマト「ほんと、何故なんだって感じですよね(笑)。でもわりとサクッと飛びました。逆にいろいろ考えちゃうと飛べなくなっちゃうんで。高いところ苦手なんですけど、でもあれはすごい体験でした。目の前に柵も何もない、足半分出てる、みたいな。あんな経験、普通ではあり得ないんで」

──  じゃあ、いい経験ができたと(笑)。

ヤマト「そう、ですね(笑)。でも2回目はちょっと、いや~、どうだろう…(笑)。でも勇気を出して飛んだので、これを見て『よしじゃあ協力してやろう』っていう人が出てきてくれたら嬉しいですね」

──  そうですよね。でも、CD1枚買う感覚でライブにも行けるのはお得ですよね。リターンにいろんなメニューがあって面白いですね。

手島「めちゃめちゃ多いので、是非じっくり見て選んでいただきたいです」

──  メンバーの皆さんにもクラウドファンディングを通じて何か手応えを感じていますか?

奥田「やっぱりパーセンテージが上がるごとに支援してくれている人が増えてるってことなので、それは素直に嬉しいですよね。それに、支援してくれた人が『支援して良かったな』って思えるリターンなり、演奏なりをしないといけないなと思うので、意識は上がります」

ヤマト「今回初めてスタンディングの会場があるんですよ。ごはんがなくても椅子に座って聴いてもらうことが多いので、普通のライブハウスで聴いてもらうのは初めてなんです。どういう感じになるのか楽しみですね」

「盛り上がれる曲も結構多いです」5月20日発売のニューアルバム「B」。




──  そんなクラウドファンディングで敢行されるツアーですが、新譜「B」が5月20日に発売されるとのことで。全13曲ですが、曲は主に大山さんと手島さんが作られるんですか?

手島「そうですね。デモを作って大山さんに全部送ってます。それで大山さんが作った曲と合わせてチョイスするっていう。その後はバンドで詰めていくという流れになっています。ちなみにタイトルは僕が作った曲でも大山さんが全部付けてくれます(笑)」

奥田「実際クラウドファンディングのリターンにもあるんですけど、最初に手島さんがギターだけで作ってきたデモが結構良くて。それに大山がリズム足したり自分のラッパ足したりしたものを、今回は最初に貰ってリハーサルに臨みました」

──  アルバム全体のコンセプトとかあるんですか?

奥田「特にコンセプトというのはないですが、今回のツアーではスタンディングの会場もあるので、盛り上がれる曲、リズムが強い曲も結構入ってますね。ジプシージャズというイメージから離れた曲もあるので、是非いろんな人に聴いて欲しいですね」

ヤマト「音楽だけで楽しめる感じの曲っていうか。その辺、手島さんは意識して作ったんですか?」

手島「そうですね。今までの活動でなんとなくできているバンドのスタイルに合った感じの曲と、それまでやってない感じの曲調のものをという意識はしてました。なので新しい感じに仕上がっていると思います。でも曲自体は結構短時間で作りましたね」

──  曲って作ろうと思って作れるものなんですか?

ヤマト「手島さんすごいんですよ。今回も20曲くらいは持ってきてましたよね」

手島「20日間引きこもってたから…あ、家に一日引きこもれば一曲は作れる感じなんです(笑)」

──  そんなペースで作れるものなんですか!?

手島「作らなきゃってなると作れるんです(笑)。普段断片だけが浮かぶので、それを残しておいて、作るときに集中するみたいな」

ヤマト「僕もたまに曲は作るんです。僕が考えるのはバンドと毛色が合わないんで持ってこないですけど(笑)。でも必ずイメージやテーマがないとなかなか出てこない。だから手島さんの作曲のプロセスって本当にすごいなって思うんですよ」

「この感じはなかなかないですよね」年の差楽団だからこその絶妙な関係性。



──  BimBomBam楽団の皆さんって仲良いというか絶妙な距離感ですよね。

奥田「他のバンドを知らないので…僕は大山と同じ大学で、それこそ卒業後にちょっとだけ組んでたんですけど長く続かなくて。なのでバンド活動という意味では僕は初めてなんですよ」

──  奥田さんはずっと吹奏楽、クラシックをメインに活動されてるんですか?

奥田「はい。僕は大学卒業後にシエナ・ウインド・オーケストラという吹奏楽団に5年くらい入ってて。その後はミュージカル、日比谷に宝塚の劇場があるんですけど、15年くらいの間1年の半分くらいを担当しています」

──  BimBomBam楽団とはずいぶん毛色が違ってて、ユニークですね。

ヤマト「そうです。奥田さんが元々大山さんの知り合いで、僕と手島さんが多治見くんの知り合いで。僕は多治見くんとは結構長い知り合いなんですけど、最初にちゃんと紹介されたわけではなくて(笑)。初めて集合したのがスタジオだったんです。とりあえずみんなで音合わせてみようという感じで呼ばれて」

奥田「スタジオっていろんな人が集まってるから、誰と誰が一緒に演奏する相手なのかとか分かんないんですよね(笑)」

ヤマト「そう。だからスタジオ行ったら突然皆さんがいて、『え、誰だろう』みたいな…(笑)」

手島「いや本当に『誰だろう』みたいなね(笑)」

ヤマト「手島さんは煙草吸いながら静かにギター弾いてて。めっちゃ大御所感ありましたよ。しかも突然モヒカンの人も来るし(笑)。…という感じで、微妙な空気から始まったバンドですけど、仲いいですよね(笑)」

奥田「年が離れてますからね」

ヤマト「そうですね。バンドって結構同世代が集まってやるものなのに、上が42歳で下が26歳とか…」

手島「多治見くんてずっと26歳じゃない?」

ヤマト「(笑)。27歳になったのかな?そんな感じなので、同世代のワイワイ仲良くというのはとはちょっと違った感じなんですよね。僕はいろんなバンドをやってきたんですけど、この感じはなかなかないですね」

奥田「そう、だから仲いいって言うよりは、年功序列だからそもそもケンカしないっていう(笑)」

──  今回のツアーでは神戸での公演はありませんが、大阪での公演もあるので要チェックです。音楽だけではなく、いつでも新しいこと、楽しいことを追求しているBimBomBan楽団にはこれからも要注目です。

information

[ RECCOMEND MOVIE ]

「シケナギ」 5/20発売ニューアルバム『B』収録

ユキミチヲユケバ(道の駅世羅 2016.2.13)

Muchacha de Samois


[ ライブ情報 ]

BimBomBam楽団の全国ツアー『Be Free』
~全会場入場無料で開催したい~
一人でも多くの人にBimBomBan楽団のステージを楽しんでもらうため「全会場入場無料で開催したい」という想いを実現へ。クラウドファンディングを活用。申込み期限は、5月19日23:59まで。
クラウドファンディングメニュー一覧はこちら(KOBEjazz.jp独自まとめ)

※申込みやメニュー詳細はH.P.にてご確認ください。


[ リリース ]

2017.5.20  BimBomBan楽団「B」
全曲書き下ろしの新曲を13曲、2017年3月6-9日に東京でレコーディング。ジプシージャズを中心に今回新しいサウンドもとりいれ、2017年後半のスタンディングライブ開催にむけて踊れる曲なども収録。夏に向けて気分を上げて行くにはもってこいの一枚。    website


■ 収録曲
  1. 1953
  2. Slugs’218
  3. シケナギ
  4. ザクロの樹〜Nostalgic in the garden〜
  5. 人シンジ吉トナル〜It’s a wonderful life〜
  6. Un poco Loco
  7. Double B
  8. 明烏
  9. 15年の恋〜Like a Mayfly〜
  10. Root134
  11. 駕籠舁雲助〜Taxi Driver〜
  12. 9月の空が過ぎたら〜Then wake me up〜
  13. ロバのペリコ〜Periko el burro〜

  mmm-009 一般販売価格 ¥3,200(税込)