HANNA BUNYA / Gospel Singer
魂を揺さぶる、シンガー・ソウルメッセンジャー
大阪のクリスチャンファミリーに生まれ、「賛美歌は、それこそ母のお腹の中にいるときから聴いていました」と話すゴスペルシンガーのHanna Bunyaさん。16歳で単身渡米し、アメリカのジョージワシントン大学大学院で安全保障を学んだ異色の経歴の持ち主です。現在はゴスペルシンガーとして年に30回以上ライブステージに立つだけでなく、近畿大学経済学部の非常勤講師、国際安全保障コメンテーター、人権学習・異文化学習の講師を務めるなど、パワフルで多彩な才能を発揮するHannaさん。しかし、現在の華やかな活躍に至るまでの道のりは、「決して平坦ではなかった」と話します。アメリカの大学院で必死に勉強しながらも、病気によって夢半ばで帰国せざるを得なかった苦しい気持ち、悲しい気持ちに正面から向き合ったからこそ、聴く人の心を打つHannaさんの歌声。大阪京橋のライブスペース、ベロニカでステージを終えたHannaさんに、ゴスペルについて、ジャズについて、ソウルメッセージをうかがいました。
person

ゴスペルシンガー
HannaBunyaさん
大阪生まれ。「若いときから世界で活躍できるように」というご両親の教育方針のもと、16歳で単身アメリカに渡る。ジョージワシントン大学大学院安全保障学部卒。2001年夏アメリカ音楽プロ界の登竜門NYアンダーグラウンドのゴスペルナイトに出演し、フィナーレを飾る。2004年冬にはスイスの有名シンガー、ジョン・ブラックと共にスイスツアーに参加。ゴスペルシンガーとして活躍するかたわら、大学時代の専門を活かして国際安全保障コメンテーターとしてテレビ出演も。2006年4月より、近畿大学経済学部非常勤講師。年明けには、「Power To Heal」、「Gospel Treasures」に続く3作目のアルバムを発売予定。
Official WebSite Hanna Bunyaさんの オフィシャルWebサイトはこちら
HANNA BUNYA  LIVE SCHEDULE
堺女性大学・教養講座「ゴスペルで学ぶ~ジェンダーをこえてReal You~」
◎日程/2007年12月19日(水)  ◎会場/堺女性センター ◎時間/13:30~15:30 ◎無料(要予約350人)
◎問合せ先/堺女性大学企画運営委員会(女性センター内)  TEL.072-223-0399
http://www.josei.gr.jp/daigaku/konngetu.html
Hanna Jazz Night Xmas Dinner Show
◎日程/2007年12月22日(土)
◎出演/Hanna Jazz Band/Hanna(vo)、佐伯準一(Pf)、大森成彦(Bs)、森山和弘(Dm)
◎会場/アモーレナオミ ◎時間/Open 18:00、Dinner 18:30~、Live 19:00~、20:15~(入替え無し)
◎チャージ/8000円(Dinner+Music Free込み)
◎問合せ先/アモーレナオミ TEL.06-6769-3039
http://blogs.yahoo.co.jp/hannajournal2005/52040328.html
サンパレス「チャペルコンサート&クリスマスディナー」
◎日程/2007年12月23日(日) ◎出演/Hanna(Vo)、坂本真紀(Pf) ◎会場/サンパレス
◎時間/開場17:45、開演18:00、2部ディナー19:00~
◎チャージ/一般8,000円(税金・サービス料込)
  予約制50名様限定、サンパレスゴールド会員7,000円(税金・サービス料込)
◎問合せ先/サンパレス TEL.0120-807-727
コアキタマチ ゴスペルライブ
◎日程/2007年12月24日(月) ◎出演/Hanna(vo)、宮詠子(Pf)
◎会場/コアキタマチショッピングセンター 1Fセントラルコート
◎時間/1st 13:00~ 、2nd 15:00~ ◎無料
◎問合せ先/コアキタマチ TEL.078-582-2022
http://www.corekitamachi.com/event.html
Xmas コンサート with Hanna
◎日程/2007年12月25日(火) ◎出演/Hanna(vo)、中嶋明彦(Bass)、西島芳(Pf)
◎会場/京都ノーザンチャーチ北山教会 ◎時間/1st 開場18:00 開演18:30、2nd 開場19:30 開演20:00
◎チャージ/前売2,000円、当日2,500円
◎問合せ先/北山教会 TEL.075-702-8889
http://blogs.yahoo.co.jp/hannajournal2005/52313050.html
ハイアット・リージェンシー・オーサカ「Count Down Party」
◎日程/2007年12月31日(月)~2008年1月1日(火) ◎出演/Hanna(vo)、宮詠子(Pf)
◎会場/ハイアット・リージェンシー・オーサカ ベイラウンジ(スカイラウンジ)
◎チャージ/8,800円(税込) スナックセット フリードリンク(シャンパン、ワイン、ビール、ソフトドリンク)
◎問合せ先/レストラン・インフォメーション TEL.06-6614-7817 http://www.hyattregencyosaka.com/restaurant/restaurant02.html#count
interview
「神戸の人は、"本物" の音楽を知っている」Hannaさんにとって神戸の街の印象は。
アメリカ、スイスと国際的に活躍するHannaさん。日本での活動の基盤は、生まれ育った大阪が中心だそうですが、Hannaさんにとって神戸はどんなイメージの街なのでしょうか。
「大阪から神戸って近いけれど、神戸独特のカルチャーって、やっぱりありますよね。オシャレな雰囲気だし、昔から新しい文化って横浜とか神戸から入ってきているでしょう?そういう意味でニューカルチャーの先端を行く神戸には期待がありますし、大阪のモンからしたら憧れはありますね。音楽にしても、本物を知っているという感じ。大阪人がたこ焼きやお好み焼きの味にうるさいように、神戸の人は、特にジャズに関して、本物のソウルがあるかどうか、わかるんじゃないでしょうか。味のホンマもん、ウソもんがわかる食いだおれの街が大阪だとしたら、京都は着物の着だおれの街。そして神戸は本物の音楽を知っている聴きだおれの街!どうですか、これ。使えません?」
2ステージのライブを終えたばかりとは思えないほど、パワフルにイキイキと語りかけてくるHannaさん。ナニワアメリカンのHannaさんの軽妙トークで、取材の空気も一気に和みます。
「魂を込めて歌えば、どんな歌も私にとってはゴスペルです」歌にこめる"思い"とは。
今日のステージは、歌ありトークありのとても楽しいライブでしたが、Hannaさんにとってゴスペルとはどんな存在なのでしょう。たとえばジャズなど他の音楽ジャンルとは分けて考えているのでしょうか。
「私にとっては、一緒ですね。強いて言うなら、より魂に近い部分のことがゴスペルなのかなという気がします。ジャズでも歌謡曲でも、ジャンルを問わず良い曲は良い曲で、それに魂を込めて歌えば、それは私にとってはゴスペルの世界の延長なんです。教会の先生に言わせればそれは違うよってなるのかもしれないけれど。

ゴスペルは私にとって魂の代弁で、心から歌うってことがすごく大切。ライブのトークでも話しましたが、私はアメリカで必死に勉強して、本当なら安全保障のスペシャリストとしてバリバリ活躍するつもりだったんです。それなのにひどいアトピーと自律神経失調症を患って、日本に帰ってから外にも出られない日が続いたんですね。世界の平和を考えてアメリカに行ったのに、自分すら幸せにできないノ。どん底でした。そんなとき、父が『今、日本でブラック・ゴスペルが流行っているよ』と教えてくれたんです。歌はもともと好きだったし、小さい頃から聖歌隊で歌ってきたので、『じゃあ、私も』と歌い始めました。でもね、あるとき教会で歌を指導していただいていた先生に『君の今の歌じゃ、誰も感動しないよ。気持ちがこもっていない』って言われたんです。言われた直後は、照れ笑いでごまかしてしまったんですが、そのときにやっと自分の苦しい気持ちや辛い気持ちに、フタをしていたこと気がつきました。『あぁ、そうなんだ。こんなにも私は苦しかったんだ、辛かったんだ』って。そう思いながら歌った『O Holy Night!』は、もう涙はボロボロ出るし鼻水は出るし大変でした。でも、それでいいんだ、それでこそ気持ちは伝わるんだということに気がついたんです」
「歌声で、行動で、生き方で、人を励ましたい」今後の活動について。
自分の中の苦しみや悲しみに正面から向き合い、弱い自分を肯定しながら、なおかつ強く伸びやかに響くHannaさんの歌声は、聴く人の心に強く迫るものがあります。ゴスペルシンガーとしてだけでなく、大学の講師として、国際安全保障コメンテーターとして、人権活動の講師としてご活躍されているHannaさんに、今後の活動についてうかがいました。
「歌だけじゃなくて、私のすることすべてをソウルメッセージにしていきたいですね。大学で教えることも、歌うことも、テレビで安全保障についてコメントすることも、学校講演で子どもたちに人権について話すことも、すべてがソウルメッセージ。何をしていても、本当に大切で伝えなきゃいけないことを、きちんと伝えていきたいという思いがあります。

誰かの辛さを代弁するとか、誰かの喜びを代弁する。生きている喜びや人の美しさを表現しているものは、私の中ではすべてゴスペルで、私の歌や行動、生き方で人を励ましたい。何故かというと、私も苦しかったときに、家族をはじめ周りの人の行動や歌で励まされたから。私の歌を聴いて、行動を見て、『私もそう思う』とか、『そういう考え方があるのはすばらしい』って魂で感じて、癒され、元気になってくれたら嬉しいし、そういうことをこれからのライフワークにしていきたいですね」
特集「神戸ジャズ文化を彩る人々の魅力」 KOBE Jazz People