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鹿児島から全国へ。

 2017年度 神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストで”富士通テン賞”を受賞された有川久美子さん。デンソーテン本社にあるスタジオにてレコーディングを行いました。このレコーディング日前にはなんと浅草のジャズヴォーカルコンテストにてグランプリを受賞され、これからの活躍が大いに期待されます。レコーディングやコンテストのことなどについて色々とお話しをお聞きしました。

person

有川久美子

1989年生まれ、鹿児島県鹿児島市出身、在住。 幼少の頃から歌うことが大好きで、17歳の時にFM鹿児島主催で行われたヴォーカルオーディションへの出場をきっかけに音楽活動開始。2011年、自身の叔母にあたるクラシック歌手の福永淳子氏に声楽指導を受ける為、オーストリア・ウィーンに短期留学。その後、語学取得の為カナダ・トロントに留学。2016年4月には初のミニアルバム“The Way I am”を発売。2017年、第18回神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストにて特別賞富士通テン賞受賞、第5回岡崎ジャズヴォーカルコンテストファイナリスト、第37回浅草ジャズコンテストヴォーカル部門にてグランプリ受賞。

interview

自分の力がどこまで通用するか。神戸新開地での入賞と浅草ジャズコンテストでのグランプリ。

── ご出身は鹿児島とお聞きましたが。

有川「生まれも育ちも鹿児島です。」

── ヴォーカルを始めたのは?

有川「18歳くらいですね。」

── 最初からジャズを歌おうと決めていたのですか

有川「いえ。最初は鹿児島FM主催のヴォーカルオーディションがあったんですが、その時、審査員の方に"ジャズを歌ってみたらいいんじゃない"という意見をいただいて。それで、歌ってみたものの、最初はよくわかっていなかったですね。2014年にCDを出すにあたって改めて勉強を初めました。」

── どなたかにジャズを教わったのですか。

有川「ジャズはジャズピアニストの松本圭使さんに教わりつつ、英語の発音や発声などは別の方に教わりました。」

── 活動の中心は鹿児島ですか。

有川「はい。地元のライブハウスで歌うことが多いですね。今回、こちら(デンソーテン)で録音したものでCDを制作するつもりです。これを機会に全国回ってみようかと思っています。鹿児島以外のところでもぜひやってみたいですね。」

── ところで昨年、12月に浅草のコンテストでグランプリをとられたとか。おめでとうございます。

有川「ありがとうございます。1枚目のアルバムを出した後から、ジャズの勉強をちゃんとしたいと思い、勉強を始めています。もちろん奥が深くて、まだまだではありますが。ただ、去年、どのくらい力がついたのかを確認したくて、コンテストを3つ受けました。神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストと岡崎と浅草です。新開地では富士通テン賞をいただき、岡崎でも本選に出場することができました。浅草ではまさかのグランプリをいただくことが出来て信じられません。」

── コンテストに出るというのは勇気がいったのではないですか。

有川「神戸新開地が初めてのコンテストでした。ライブとは違う緊張感で、経験することもまた違いますよね。審査員の方が私のことを客観的に見て話をしてくださりますから、そういった評価はなかなか受けられるものではない貴重な機会と捉えていました。神戸新開地で賞をいただいたこともあって、その後、少し自信にはなりました。それで、名古屋や東京のコンテストではどれくらい自分の歌が通じるのだろうかと思って。去年はコンテストの年になりましたね。」

── 神戸新開地のコンテストを受けるきっかけは何だったのですか。

有川「新開地はずっと目標にしていて、鹿児島でも一番よく耳にするイベントですね。おととしは準備が間に合わなくて受けられなかったんです。コンテスト当日は、どきどきしながら受けました。ミュージシャンとは短いリハでしたが、本番で一緒に合わさった時に、コンテストでしたが、ジャズのセッションに参加したような楽しさがありました。しかもたくさんのお客さんの前で歌うことができましたし、なおかつ評価もいただけるということで、とてもいい思い出です。新開地のコンテストがきっかけで岡崎も浅草も受けることになりました。」

── それぞれのコンテストには同じ曲で臨んだのですか。

有川「新開地と浅草は同じ曲を歌いました。浅草だけ1曲で新開地と岡崎は2曲ですね。岡崎は本選に出場できましたが、入賞はできませんでした。岡崎も浅草も同じジャズヴォーカリストの方が審査員だったのですが、岡崎の時に、選曲が合わなかったんじゃないかと意見をいただきました。少し大人の曲を歌ったので、私の年で歌うには"少し早かったかもね"と言われました。その後、考え直して、新開地で歌った歌で臨むことにしました。コンテストに向き不向きの曲があるというのではなく、自分自身にあった曲を選ぶことが大事ということを学びました。曲によっては自分の個性が活かしきれないことがあるということですね。あと、コンテストでは、その時の自分の力を100%出せる曲を選ばないと難しいだろうと思います。」

── ある年齢にならないとうまく表現できないことがあるというのはジャズの醍醐味ですね。

有川「ライブで歌うにはいいのかもしれません。ファンの方には20代、30代、40代と表現が変わっていくのを楽しんでもらえるだろうと思います。」

── コンテスト後には何か変わりましたか?

有川「鹿児島にいるからかもしれないですけど、周りはあまり変わらないですね。周りの方は"おめでとう"とは言ってくださいますが、私はもっと勉強しないといけないなという感じです。歌は大好きで歌の勉強をこれまではしてきましたが、ジャズのことはまだまだ分からないことがたくさんあります。これからジャズのことをもっと勉強していきたいなと思います。」

作品を携えて全国をめぐってみたい。

── 今回制作される作品について教えてください。

有川「今回は11曲をレコーディングします。ミュージカルの曲も好きなので、そういうものを織り交ぜて制作します。鹿児島でよく一緒に演奏するピアニストの方にレコーディングに参加してもらって、アレンジはその方にお願いしています。」

── ご自身で選曲されたのですか。

有川「そうです。スタンダードが中心です。編成はトランペット、ドラム、ベース、ピアノですね。普段、鹿児島ではピアノとのデュオが多いですね。ここぞという時には、ベースとドラムを呼んでやることはあります。」

── 今回の作品の仕上がりはいかがですか。

有川「いい作品になると思います。1枚目は、手当たり次第というか、こんなものかなと思ってました。とにかく作品を仕上げようと必死で、全てを出し切ったという感じにはならなかったですね。100点満点のレコーディングは難しいです。もう1回歌えば自分が納得できるものになるかというとそういうわけでもなく、意外と1回目でレコーディングしたものが一番良かったりしますし。」

── 今後、やってみたいことはありますか。

有川「今回、制作したアルバムを携えて、これまで行ったことのないところにツアーをやってみたいです。もちろん、神戸も素敵なところがたくさんありますし、私自身神戸でライブをやったことがないですから、是非、神戸でも歌ってみたいですね。」

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