Denso Ten

Concert Report

是方博邦 ACE
ACE 3Days Special「是ちゃん+ACEちゃん」

■2019年5月10日 神戸・チキンジョージ

Written by Mika Ogura

ツインギターで魅了する、大人の集い。

AORを基調とした自身の音楽ユニットface to aceではボーカル・ギターを務め、ライブではソロやセッションでの活動も精力的なACEさん。1999年に解散した聖飢魔IIでは、高いギターテクニックでサウンドの柱を支えてこられました。そんな彼が神戸チキンジョージで毎年開催している「ACE 3Days Special」は、1日目はギタリスト是方博邦さんとのユニット、2日目はソロでのアコースティックライブ、3日目はface to aceとまったく異なる魅力が楽しめる、まさにスペシャルな3日間です。
初日の「是ちゃん+ACEちゃん」は、ACEさんと是方さんというタイプの違う二人のギタ―が魅力のセッションユニット。その二人をベースの石川俊介さんとドラムの長谷川浩二さんが支えます。それぞれに熱いファンを持ち、さらにこの四人での音楽が聴きたいというお客さんで会場は満席。是方さんの「去年も来た人~!」という質問にほとんどの人が手を上げていて、そのステージの満足度がうかがえます。
「3匹のくまちゃんの曲」こと「Three Funk Bears」からライブはスタート。是方さんの和み系のMCと演奏のギャップがとにかくすごい!是方さんの超絶テクニックに聴き惚れていたら、ACEさんのギターが重なり、豪華すぎるツインギターは圧巻の一言。文句なしのカッコいいステージに耳も目も奪われます。この日のセットリストは、是方さんの曲あり、face to aceの曲ありの盛りだくさんな内容で、「ノスタルジア」ではACEさんの表現豊かな歌声が心に沁みます。
MCでは、石川さんの「一人喋りが苦手」という話から「役者ってすごいよね」という流れで学芸会の話題になり、お地蔵さんの役をやったという石川さんに「お地蔵さんから大きくなるにつれ、だんだん悪魔になって」と是方さん。それに対して「いや、悪魔には急になったの」という石川さんの答えに会場は大爆笑。まったく力みのない自然体なトークで笑わせてくれたかと思うと、演奏ではサラリとスーパープレイが飛び出す四人。それに呼応するように、次第に会場の熱量も上がっていきます。

ACEさんと是方さんの共作である「Blue Mirage」に続いては、是方さんが甲南高校に通っているときの風景を思い出しながら作ったという「思い出の街」。神戸の曲を神戸で聴けるのはやっぱり嬉しいもの。ノスタルジックなメロディを奏でながらも、時折顔を見合わせて笑顔になるギターのお二人。会話をしているようなギターの掛け合いがたまりません。
是方さんのアコースティックギターから始まる「街の灯」では、face to aceとはまた違った音に「この編成でやると、これはこれで気持ちいい。歌い方も自然と変わる」とACEさん。ライブの前に「セッションというより、もうバンドという感じ」と是方さんが言っていたように、この四人ならではの音楽が楽しめるのが「是ちゃん+ACEちゃん」の魅力。
音に埋もれたくなる「Salamander」、「Bring you back to me」の後は長谷川さんの圧巻のドラムソロ。続いて「GOLD RUSH」では客席を練り歩きながらの石川さんのベースソロも。四人それぞれの見せ場を作りつつ、最後までファンをしっかり楽しませてくれるパフォーマンスに脱帽です。アンコールは、少し切なくなるface to aceの「ヒグラシ」、「Last Blues」の2曲。
ライブの途中で是方さんが話していた「音楽って魔法みたいなところがある。俺のことを知らない人が、ライブ終わった後には魔法にかかったみたいに、めっちゃ笑顔になってたりするからね」という言葉を思い出しながら、まさに四人は魔法使いだなと思わせてくれるライブでした。


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KOBEjazz.jp:face to ace コンサート情報

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face to ace Official HP

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