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コンサートレポート

D'Addario Live with Marshall Mcdonald

マーシャル・マクドナルドダダリオライブ
■2017年5月28日(日) Always[伊丹市]

レポート

学生ビッグバンドの憧れ
Count Basie楽団 リードアルトサックス奏者 
Marshall Mcdonaldさんライブ

 5月28日に伊丹Alwaysでカウントベイシーオーケストラのリードアルトサックス奏者であるMarshall McDonald(A.Sax)さんのライブの様子をレポートします。

 今回のライブの出演者はMarshall McDonald(A.Sax)、Eric Wiegmann(Dr.)、Luke Gillespie(Pf.)、芝田 奨(Bass)のカルテット編成。なんとPf.のLukeさんは大阪で学生時代を過ごしたそうで、関西国際空港に着いた時、「来日した」のでなく「帰国した」という感覚に近かったそうです。

 Marshall McDonaldさんといえばCount Basie楽団の現Lead A.Sax。バンド名を聞けば誰もが知っている(ビッグバンドをやっている人で知らない人はいない)バンドの素晴らしいプレイヤーです。カウントベイシーに傾倒するビッグバンドは多く、関西の大学生ビッグバンドだと甲南大学や大阪大学が挙げられます。中高生ビッグバンドでも盛んにカウントベイシーの楽曲を演奏しています。

 リハーサルをほとんど行わなかったそうですが、その演奏はリハーサルをしていないとは思えない程4人の息が揃っていました。即興演奏ならではのライブ感も十分にあり、そのプレイに圧巻され続けました。Marshallさんの音圧の太さやスイング感、リズム感は、ビッグバンドやジャズを志す学生たちがまさしく目指している完成形と言えます。

 リズム隊と呼ばれるPf.やDr.やBassは即興にも関わらず3人のグルーヴが完璧に揃っていて、Marshallさん含めメンバー全員が楽しんでいるのが演奏を通じて感じられました。

 なかでも一番印象的だったのが、本番中にMarshallさん自身がDr.のEricさんに音量やプレイスタイルの指示を送るのですが、それにEricさんが即座に反応する演奏がとても印象的でした。

 曲目はMarshallさんが作曲した曲の他にも“On the Green Dolphin”や“Lester Lips In”といったスタンダードナンバーにCount Basie楽団の有名なBluesのナンバーの“One O’clock Jump”などを演奏。

 中でも“One O’clock Jump”はビッグバンドでのイメージが強いですが、小編成でのアレンジが新鮮でかつ親しみを持つことができました

 Marshalさんは日本の学生に積極的にレッスンをしていきたいという想いを持っているそうで、明治大学や大阪大学といったCount Basie楽団の曲を演奏している大学に度々訪問されています。カウントベイシーの楽曲を演奏する学生ビッグバンドは他にもたくさんありますので、是非、クリニックやレクチャーなどを関西でもやって欲しいと思います。


written by Tatsuki Terada