KOBEjazz.jp

ジャズを愛するすべての人へ。こだわりのジャズ情報を富士通テンがお届けします。

コンサートレポート

第18回 神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテスト
■2017年5月13日(土) 神戸アートビレッジセンター 2F KAVCホール[神戸市兵庫区]

レポート

地元神戸出身ジャズ・シンガーyukaさんが今年のクィーンに

 日本の女性ジャズ・ヴォーカリストたちがここ神戸に集結し、歌やパフォーマンスを競う”神戸ジャズヴォーカルクィーンコンテスト”が、神戸市兵庫区新開地アートビレッジセンターで開催されました。今回で18回目を迎え、神戸の顔とも言えるジャズイベントです。KOBEjazz.jpでもお馴染みのイベントです。

 今年も145組のエントリーがあり、予選審査を通過した10組がこのイベントで歌とパフォーマンスを競います。審査ポイントは歌唱力についてはもちろん、「フィーリング」、「ライブ・パフォーマンス」などエンターテイメント性も重視されます。自分の気持ちをどう伝えるか、お客様がどれだけ感動するか などその場の雰囲気でしか分からない点も審査の対象となります。

 審査員長には、おなじみの作・編曲家の服部克久さん、ジャズ・ヴォーカリストの黒岩静枝さん、新開地ミュージックストリート実行委員会 委員の道満雅彦さん、そしてゲスト審査員には、ジャズトランペッターの嶋本高之さん、ジャズ・ヴォーカリストのジャネット啓子 カワスジさんの5人が審査を担当しました。

 主催者の高四代さんから「女性ジャズヴォーカルのコンテストでは東の浅草、西の新開地と言われるほどのコンテストに成長した。本日のコンテストもレベルの高い演奏を楽しんでもらいたい」と挨拶があり、ジャネットさんは「クィーンの称号をかけた華やかな”女性の戦い”が今年も幕を開けます。楽屋から緊張感が伝わって来ました」とのコメントがありました。

 今年のジャズヴォーカルクィーンの称号はトップバッターを務め、地元神戸から参加したYukaさん。”I fall in love too Easily”と”I got Rhythm”の2曲を披露。「トップバッターでとても緊張しましたが、ステージを楽しむことができた」と感想を述べられ、服部さんからは「おとなしく、消え入りそうな印象でしたが、主張しているスキャットもよかったし、ダイナミックな存在感があった」とコメント。また、黒岩さんも「以前、聞いたことがありましたが、その時よりずいぶんよくなっていた。声の伸びがあって、音程も頑張っていた」とコメント。トップバッターのプレッシャーをものともせずに、2017年度のジャズヴォーカルクィーンの称号を手にしました。

 準グランプリには、東京から参加された向井伸子さん。”This could be the start of something big”と”Wild is the wind”を披露。2011年にも参加されたそうで、服部さんは「2011年の時も覚えています。感情がこもっていて、色々な人生体験含めた経験が収まっていたように思えた。」とコメント。ジャネットさんも「華やかなものを持っている。とても伸びやかで、スイング感もある。素敵でした」とコメント。

 富士通テン賞には、鹿児島から参加された有川久美子さん。ジャネットさんから「南国的な印象。伸びやかに歌っていたのが印象的。発音も良かった。遠慮せずにもっともっと前に出ても良かったと思う」とコメント。これからの活動に役立ててもらえるよう、富士通テンよりレコーディング権が贈呈されました。

 受賞には届きませんでしたが、その他の参加者も個性的でした。特に印象に残ったのは、大阪府泉大津から参加された”Sourthern All Sisters”の皆さん。3姉妹によるコーラスグループとして参加。曲間に、ステージ上で衣装をチェンジしたり、大阪ならではの吉本新喜劇のおなじみテーマを歌い上げるなど、パフォーマンスに富んだステージとなりました。黒岩さんから「楽しくて楽しくて歌っている、その時その時の感情が大切だとあらためて思った」とコメント。

 審査にあたり、服部さんは「審査は苦労しました。均衡したものでした。郡を抜いたものはなかったですが、レベルの高い争いだったと思います。パフォーマンスも面白く、ユニークなものもあって、ステージとしても楽しめたのではないかと思う」と締めくくられました。

 そして、コンテストの合間には昨年のジャズヴォーカルクィーンの長島雅枝さんによるゲストライブ。ヴォーカルとサックスの二刀流での演奏は圧巻。また、昨年の受賞以降活動の幅が広がっているようです。コンテスト後には、神戸との姉妹都市シアトルから高校生のティア・フリーマンさんとニッキー・ディーさんがゲストに登場。ティアさんは高校生とは思えない迫力とニッキーさんは”Mas Que Nada“を日本語歌詞で披露し、会場を沸かせました。

受賞結果

2017 グランプリ

Yukaさん

2017 準グランプリ

向井伸子さん

富士通テン賞

有川久美子さん

出演

[出演者]
01 yuka/兵庫県神戸市、02 有川久美子/鹿児島、03 Millie/大分県、04 高橋ゆか/大阪府箕面市、05 浅野千尋/東京都、06 Southern All Sisiters/大阪府泉大津市、07 山口温子/東京都、08 EMILY/鹿児島県、09 向井伸子/東京都、10 島谷理子/大阪府大阪市

[審査員]
審査委員長 服部克久[作・編曲家]
審査員 黒岩静枝[ジャズ・ヴォーカリスト]、嶋本高之[ジャズトランぺッター]、堂満雅彦[新開地ミュージックストリート実行委員会委員]、ジャネット啓子 カワスジ
総合司会 池田 奈月