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コンサートレポート



おおもりジャズ”第17回早慶明ジャズフェスティバル
■2017/5/14(日) 大森ベルポート アトリウム

レポート

関東学生ビッグバンドを代表する三校による競演
今年1年に勢いをつける

 5月の第一日曜日は母の日。日ごろの感謝をお母さんに伝えるのはもちろんのことではありますが、私たちビッグバンドで活動する学生にとって、目が離せないイベントが行われる日でもあります。その名も早慶明BIG BAND JAZZ FESTIVAL。学生バンドを代表する三校が大森ベルポートにて演奏を披露し、お客さんの評価によって順位が決まるという、数ある演奏会の中でも特に気合の入るジャズフェスです。今回は早稲田大学ハイソサエティ・オーケストラ(通称ハイソ)にスポットを当てて紹介をしていきたいと思います。昨年度優勝を逃した雪辱を晴らすため、メンバー一丸となって演奏に臨みました。

 今年のMCを務めるのは、トランペット担当の川田悠斗君。昨年もその司会者としてのセンスと自慢のいい声を発揮し、演奏と共にハイソに貢献をしてくれました。曲のイントロに彼のMCを乗せ、演奏スタートです。

 一曲目はNica’s Dream。オープナーを飾るにふさわしい、派手さと華やかさを兼ね備えた一曲です。冒頭のメロディー、華麗なソリとサックスセクションが大活躍の曲でした。ギターソロ、サックスソロ共にクールな演奏をきめ、曲の名前通りお客様を夢の世界へ誘いました。

 続く曲は、ジャズの定番曲Satin doll。一曲目とは打って変わって、落ち着いた雰囲気の一曲です。お洒落なメロディーに、お客さんも思わずうっとりしてしまったのではないでしょうか。速いテンポの曲からゆっくりとした曲、コンテンポラリーからオールドな曲までを吹きこなすハイソの持ち味が存分に味わえる演奏でした。

 続く三曲目は、All right OK, you win。数々の名ヴォーカリストによって歌われたこの名曲、今回はハイソの歌姫であり、お母さん的存在でもある松田朋子がヴォーカルを務めお送りしました。手拍子なども交え、お客さんと共に楽しみながら演奏しました。ヴォーカル入りの曲をやる学生バンドが少ないこともあり、この曲の意外性は高評価なように感じられました。

 四曲目は、A time for love。この曲はハイソが誇るトロンボーン奏者、竹下ゆきをフィーチャーしました。普段は力強い音でバンドのトロンボーンセクションを牽引する竹下ですが、今回の曲では優しく、温かい演奏を披露してくれました。この曲を聞いて、普段では言えない感謝の気持ちをお母さんに伝えようと思った人も多いのではないでしょうか。

 あっという間に最後の曲の時間となってしまいました。最後に演奏したのはAmerican Patrol。明るくノリノリな雰囲気で、最後の最後までお客さんに楽しんでもらえるよう演奏しました。

 他バンドの演奏も終了し、いよいよ結果発表の時間がやってきました。僅差ではあったものの、結果は優勝!バンドメンバー全員で喜びを分かち合いました。年度初めのフェスティバルでの優勝は、これから多くのライブ、コンテストを控えるハイソに勢いをつけてくれました。これからのハイソの演奏は、去年以上に多くの人を魅了することでしょう。

Written by Soushi Koganezawa

お知らせ

[早稲田大学 High Society Orchestra]


About us
 ハイソサエティ・オーケストラは早稲田大学唯一のビッグバンド(大学公認サークル)として1955年に創立しました。ハイソの名で親しまれ、学生ビッグバンドジャズ界を代表する存在としてその名を広く知られています。その60年に渡る歴史の中で、プロミュージシャンや放送および音楽業界へ数多くの人材を輩出してきました。
 ハイソが取り組む楽曲はCount Basie,Glenn Miller,Duke Ellingtonといった古き良き名曲を重視しながらも、コンテンポラリーなものではMingus Big BandやVanguard Jazz Orchestra、Buddy Rich、UNT one o'clock lab band、西欧のJazz Orchestra of the ConcertgebouwやBohuslan Big Bandなど幅広く、レパートリーは60曲を超えます。またハイソ出身のミュージシャンによるオリジナル譜面も多数存在し様々な場面で好評を得ています。
​ 近年はフラメンコやアラブ諸国の音楽、ゴスペルなどジャズの枠を超えたジャンルを取り入れることに挑戦しており、2016年度山野ビッグバンドジャズコンテストでは大会史上初であるタップダンスとの共演を実現させました(Blue Rondo a la Turk/comp.Dave Brubeck/arr.Yoichi Uzeki)。伝統に根ざしながらも新しさを追究するスタイルは創立当時から今日まで変わらず、その独自の世界観が多くの音楽ファンを魅了しています。

Performance
・過去LP2作、CDアルバム5作を発表。(2014年最新作Sweet'n'Hotは現在発売中)
・1960年代からアメリカ、インド、中国への演奏旅行を数回に渡り実現させるなど、国内に留まらず精力的に活動。TVやラジオ,雑誌などのマスメディアにも多数登場。
・YBBJC全日本山野ビッグバンドジャズコンテスト最優秀賞10回(最多受賞)、2016年大会では第2位優秀賞を受賞。
・早稲田大学学生褒賞の中で最も名誉ある賞、小野梓記念賞の芸術賞を受賞(2012年、2014年)。
・2017年1月1日、ABC朝日放送「芸能人格付けチェック」にアマチュアのジャズバンド代表として出演(プロのジャズバンド=角田健一ビッグバンドと聞き比べのクイズを出題する企画)、全国放送される。
・2017年3月4日民放BS5局共同特別番組「ハレブタイ!ゆずとハタチでつくる"ありがとうコンサート"」にてフォークユニットゆずと共演(3月20日放送)。

近年主な出演は山野ビッグバンドジャズコンテスト(YBBJC 8月)、川越ジャズフェスティバル(9月)、3大学浅草ジャズフェスティバル(10月)、太田市大学ジャズフェスティバル(10月)、早稲田祭(11月)、定期リサイタル(3月)..その他企業パーティーや地域イベントなど。

​近年の主な共演者はDuke Ellingtonオーケストラ在籍Mr.Stafford Hunter(tb)、宇関陽一氏(pf)との共演ライブ("Yoichi Uzeki meets High Society Orchestra")を定期開催、昨年度はさらに吉田治氏(T.sax)をゲストに迎える。
2016年度9月より新宿Jazz Spot Jにてライブ「ハイソ+スペシャルゲストシリーズ」を開催、vol.1で池田篤氏(A.sax)と共演、vol.2で片岡雄三氏(Tb)と共演。国内では他に梶原まり子氏(vo)、寺井尚子氏(violin)、海外ではMr.Steve Wilson(As)、Mr.Eric Marienthal(As)、Mr.Randy Brecker(Tp)、Mr.Wayne Bergeron(Tp)、Mr.Gordon Goodwin(Big Phat Band leader)、Jazz Orchestra of the Concertgebouwなど。


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