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コンサートレポート

BimBomBam楽団 GypsyDiningTour 2016 クリスマス
■2016年12月7日(水)Beronica [大阪市城東区]

レポート

ジプシージャズに包まれる、大人のクリスマスパーティー。

 元PE'ZのOhyama "B.M.W." Wataruさんが“楽団長”を務めるマヌーシュ(ジプシー)ジャズ・バンド、BimBomBam楽団。3度目となる全国ツアー「GypsyDiningTour2016クリスマス」、12月7日の大阪でのライブの模様をお届けします。「食事と人と音楽が溶け合う空間」というコンセプトで、ダイニング形式のライブをメインに活動している彼らが大阪で選んだ会場は京橋Beronica。ライブハウスとレストランが融合した会場は、彼らの音楽を楽しむにはベストな環境。ラグジュアリーな落ち着いた空間には、気心の知れた友人同士やカップルといったBimBomBam楽団のスタイルに共感する30代前後の大人のお客さんが中心という印象を受けました。

 料理がテーブルに並ぶと同時に、いつもの白いつなぎの衣装を着たメンバーが登場。ジプシージャズの魅力が詰まったファーストアルバム「BimBomBam」の「慕情」から第一幕はスタート。トランペットにギター、バイオリン、ベース、パーカッションの編成のBimBomBam楽団は音色がゆたかで華やか、一気にステージに引き込まれます。挨拶のMCを挟んで、駆け上がるようなジプシーサウンドがたまらない「SWING'15」に続いて対照的にゆったりとした心地よさが楽しめる「空カケル風カヲル」。BimBomBam楽団らしさが伝わる3曲の後は、限定CDもリリースしたクリスマスのカバー曲集。「SANTA CLAUS IS COMIN TO TOWN」をはじめ、「THE CHRISTMAS SONG」、「I SAW MOMMY KISSING SANTA CLAUS」、「FROSTY THE SNOWMAN」など、誰もが知っているクリスマスソングを次々と披露。ジプシージャズバンドならではのアレンジに加えて大山さんのロングトーンや多治見さんの速弾きなど聴きどころ満載で、一足早くクリスマスを楽しむことができました。

 休憩を挟んで第二部は11月30日にリリースされたニューアルバム「雪夜物語」から「房総トナカイBチーム」。大山さんのMCでは「“北の国から”の純くんが友達とプレゼントを届けにいくシーンでソリをとばしてるイメージ(笑)」という秘話も飛び出したこの曲はめまぐるしい展開で、まさに雪原を駆け抜けるソリさながらの迫力。楽しいMCの流れで取り出したのは一冊のオリジナル絵本「ベンのトランペット」。ヤマトさんの読み聞かせから始まる「雪夜物語」の心憎い演出にお客さんも熱心に聴き入っていました。広島県世羅町のテーマソングとして作られた「Que Sera Sera~ツナガリノウタ~」、「晴レトケバイイ」「GYPSIZM」などの演奏が続き、最後は「ユキミチヲユケバ」。華々しくもどこか切なさを感じるこの曲はラストにふさわしい一曲。会場の拍手に応えてアンコール曲は「Bost Pintxoen Dantza」。最初から最後まで、いい音に包まれた贅沢なひととき。まさに大人のクリスマスパーティーといったライブでした。

お知らせ

[ リンク ]

BimBomBam楽団:Website

[ ライブ情報 ]

03/11/SAT at 心斎橋サンホール
OPEN 17:30/START 18:00/ADV3200
Kan Sano/BimBomBam楽団
Yasei Collective/jizue/向井太一
Guest Player:門田”JAW”晃介(BARB/ex.PE'Z)
<特別先着先行受付中>
受付期間:〜1/27 21:00まで
受付URL:http://eplus.jp/me2017/ (PC&モバイル)
INFO:www.yumebanchi.jp