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コンサートレポート

関西学院大学 K.G.Swing Charioteers 2015 レコーディングレポート [ 第46回 山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト連動企画/ベストランクアップ賞 副賞 ]
■2015年12月13日(日) 富士通テン株式会社 スタジオf(フォルテ)[兵庫県神戸市]

 2015年8月に開催された第46回山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト(YBBJC)で、前回惜しくも出場を逃した悔しさをバネに今回13位の好成績を収め、見事ベストランクアップ賞を受賞した関西学院大学 K.G.Swing Charioteers 2015。兵庫県の大学ということもあり、副賞として授与されたレコーディングを、神戸にある富士通テン本社内レコーディングスタジオ「スタジオf(フォルテ)」で行いました。
 関西学院大学 K.G.Swing Charioteers(通称チャリオ)といえば、2011年にも当時のバンドがベストランクアップ賞を受賞し、当社レコーディングスタジオで録音を行いました(その時の様子はこちら)。さて今回はどのようなレコーディングになるのでしょうか。

レポート

 すっかり冬らしい寒さとなった12月の朝、10時のスタジオ入りのためチャリオの皆さんが富士通テン本社に来られました。チャリオ 2015のメンバーは女性が多いバンドで、17名のうち男性は4名です。しかしながら、その演奏は弱々しいことなど全く無く、繊細さと力強さを併せ持った素晴らしく格好良い演奏だったと、YBBJC会場での印象が強く残っています。

 スタジオに入ると、皆さん「すごい!」「すごい!」「テンション上がる!」と歓声を上げてくれて、そこまで喜んでもらえると当社スタッフ側としても嬉しくなります。スタジオ内には当社エンジニアが前もって準備していた録音機材がびっしりと配置されています。ドラム、ベースが個別のブースに入り、残りのホーンセクションとピアノは一つの部屋での録音となります。

 イヤホンを付けての慣れない演奏に戸惑いながらも、音出し・リハーサルと進めていくうちに、YBBJC上位入賞の流石のバンドサウンドが出来上がっていきます。いよいよ、11時頃から曲を通して演奏し録音を行います。そして、収録したばかりの音源を確認してもらいます。皆さん、修正ポイントを打合せしながらも「音の良さに驚きました!」と目を輝かせて、俄然やる気が出てきている様子です。

 そして、途中休憩も挟みながらYBBJC本番のステージで演奏した2曲「Del Corazon」「Keystone in the Wilderness」を録音し終えました。4時間を越える長時間の録音となり、さらに2曲とも複雑な難易度の高い曲で、集中力を保つのにも一苦労だったと思います。14時過ぎにラストテイクを録音し終えた頃には、皆さんグッタリとされていました(笑)。

 ラフミックス音源を一度バンドの皆さんにお持ち帰りいただき、後日修正等のご要望をお聞きして、最終音源に仕上げていきます。CDの完成が楽しみです!

インタビュー

バンドマスター 黒田のぞ美さん(Tp)
(写真右。左はコンサートマスターの水元忍さん(Tp))
このような本格的なレコーディングは、普段出来ないことなので嬉しかったです!まずスタジオに入った時に、普段使っているものと全く違う、良い機材を使わせてもらって皆テンションが上がりました!このような機会を頂いて、本当に有り難いです。長時間のレコーディングでしたので集中力を保つのが難しかったです。なかなか納得のいく演奏ができず苦労しました。12月20日(日)にこのバンドとしてのラストライブがあり、このメンバーでは最後になりますが、今回のCDの完成を楽しみにしています!

コメント

関西学院大学 K.G.Swing Charioteersの皆さんから今回のレコーディングCDの感想を頂きました!
この度はレコーディングをさせていただき、本当にありがとうございました! 私たちの細かい要望にも丁寧に対応していただいたおかげで、納得のいく音源ができました。レコーディングという貴重な体験をさせていただき、大変嬉しく思います。初めてレコーディング音源を聴いた時、音質の良さに圧倒されました(笑)。この経験を励みに、これからも音楽を続けていきます! 本当にありがとうございました。
[ 富士通テン/スタジオf ]音響エンジニアより
当社協賛イベントの副賞として贈呈している高校生・大学生ビッグバンドのレコーディング(メモリアルCD作成)では、ホールやライブハウスでの出張録音が多いのですが、今回はスタジオにお越し頂いての録音という運びになりました。
せっかく来て頂くのだから、出来るだけクリアに録れる様に楽器のレイアウトを考え、リハーサルの段階で何度かマイクの調整をして本番に臨みました。ミックスではあまり無機質な音にならないように一体感を意識して、過剰に作り込んだ音にならないように注意を払いました。最終的には調整室で音源を聴きつつ、直接お話を伺いながら仕上げていきました。一体感と迫力のある素晴らしい演奏で、ミックスしていてもとても楽しかったです。ありがとうございました。