バックナンバーページへ

ConcertReport・コンサートレポート

Teikyo Jazz Orchestra Swinging Honey Bees Recording Report

帝京高等学校吹奏楽部 Swinging Honey Bees レコーディングレポート/2013年3月20日(水) 帝京平成大学 池袋キャンパス内 冲永記念ホール[東京都]

レポート
PAGE TOP

 2012年8月に行われた第28回ジャパンスチューデントジャズフェスティバルで「ベストサウンド賞(富士通テン賞)」を受賞された帝京高等学校吹奏楽部 Swinging Honey Beesに副賞としてレコーディング権が贈呈されました。そして、2013年3月20日(祝・水)に帝京平成大学の冲永記念ホールで行われた彼らの定期演奏会に、富士通テンの音響エンジニアがお伺いし、ライブレコーディングを実施しました。この出張レコーディングも今回で4回目。兵庫、愛知、京都、そして東京と、ついに関東に進出です!

 演奏会当日、会場周辺では既に桜が咲き始め、場所によっては満開となるなど、神戸との気温の差に驚きながら、ホールに向かいました。会場に機材を搬入中も、部員の皆さんから次々と「おはようございます!よろしくお願いします!」との元気な声に、私たちもベストな録音が出来るようにと俄然気合が入ります。

 ステージも組みあがり、入念に行われたリハーサルでは、顧問の先生から厳しい指導もあり、楽しい雰囲気とともにピリッと引き締まった雰囲気となっていきます。

 そして、14時半に開場すると、一階だけで800席近くある大きなホールが、どんどん埋まっていきます。ホール内には、なんと大型スクリーンが吊るされ、そこに堂々と「Teikyo Jazz Orchestra Swinging Honey Bees」の文字が。かっこいいステージです。うらやましい!

 今回の定期演奏会は、通常の演奏だけでなく、部員の皆さんで企画したという「紅白ジャズ合戦」も行われました。3年生による赤組と、1、2年生による白組にわかれ、どちらがカッコイイかを競い、それをお客さんに判定してもらうというものです。「スウィート・メモリーズ」や「イパネマの娘」など、耳馴染みのある曲も多く演奏され、お客さんも大いに楽しまれていました。

 本編全20曲と、アンコールの1曲で、大満足の豪華ステージが終了。アンコールで演奏された「September」で感動のフィナーレ!最後は、後輩たちが先輩へ花束を贈呈。涙、涙、また涙の感動的な定期演奏会となりました。

インタビュー
PAGE TOP

[部長]桐原菜々子さん(写真左)/[バンドマスター]赤塚美月さん(写真右)

「3月27日の演奏会が最後になりますが、全員が揃っての演奏は今日がラスト。集大成として、終わった後に、楽しく笑って終えられたら嬉しいです」
「失敗したとしても、気持ちよく楽しかったと思えるよう演奏したいです」

コンサート終了後、収録した音源を神戸に持ち帰り、富士通テン本社にあるレコーディングスタジオ「スタジオf(フォルテ)」でミックスダウン作業を実施。

3/20 例年より早く咲き始めた桜を横に見ながら第38回目を迎えるTeikyo Jazz Orchestra Swinging Honey Beesの定期演奏会の会場にお邪魔致しました。皆さんの元気で明るい「おはようございます!宜しくお願いします!」の声がとても印象的でした。生音を重視した会場の音響セッティングを流用させていただきながら、今日お越しになるお客様の声援も含め、思い出の1ページとしてはっきりと残せるようにマイクの配置を考えました。サウンドチェックからリハーサルでは和やかな中にも緊張感もあり、舞台袖での録音の準備をしながらこちらまでその張り詰めた雰囲気が伝わってきました。いざ本番が始まるとリハーサルまでのピリピリとした空気が吹っ飛び、元気いっぱいのサウンドが飛び出してきてこちらも嬉しくなりました。あまりの元気さで何度もメーターが振り切りそうだったのには少々あせりましたが・・・。アンコールのSeptemberでは、みなさんの様々な想いがヘッドフォン越しに伝わってくるようでした。音源を持ち帰り、当日の雰囲気や響きに少しでも近づけるようアンビエンスマイクを積極的に活用しながら音がにじまないように心がけてミックスしました。桜咲くあの日のあの演奏を思い描きながらお聴き頂ければと思います。

そして、5月にいよいよCDが完成!ジャケットデザインを施し、パッケージングを行い、メンバーの皆さんへお届けしました♪

コメント
PAGE TOP


Swinging Honey Beesの皆さんから、
今回収録したライブCDの感想を頂きました!
合わせてお送り頂いた皆さんの集合写真も、笑顔いっぱいで素敵です♪




[顧問]後藤健一先生

38回目の定期演奏会と言いましても、生徒や私たちにとって、毎回が最初で最後の定期演奏会です。このような形で青春の1ページを残してくださり、大変感謝しております。録音内容やCDジャケットデザインにつきましても、非常に完成度やサウンドクオリティーが高く、つたない演奏がはずかしい限りです。このような機会を無駄にすることなく、今後も精進して参ります。ご尽力いただきました富士通テン様の今後のご発展をお祈り申し上げます。また神戸で演奏させていただきたいと思います。ありがとうございました。

[3年生 部長]荒木尚太さん

この度はこのようなCDを制作していただきありがとうございました。CDをいただいた時に包装までされていて販売されているCDと同じ雰囲気だったのでとても感動しました!自分たちの演奏がCDになるのがこんなに嬉しいということを知ることが出来ました。実際に聞いてみると定期演奏会までの練習と先輩達との合奏の記憶が蘇って来て、様々なことを考えさせられました。自分たちが練習で精一杯頑張ったところ、また、精一杯やったけど上手くいかなかったところなど改めて聞くと気付く事がたくさんありました。中でも先輩達の演奏は迫力があって素晴らしいなと再び感動しました。そして自分たちが最高学年になり、部員をまとめていくなかで、先輩たちよりも素晴らしい演奏を残したいです。

[3年生 バンドマスター]新倉瑛李さん

この度はCDを制作していただき本当にありがとうございました。CDを手にしたときお店に売っているようなパッケージやデザインに驚きました。中を開けると思い出がよみがえるような写真や全員の名前が載っていて自分の期待をはるかに越えるものでした。さっそく富士通テンさんのステレオセットで聞かせていただいたのですが、あまりにもきれいな音質だったので部員のみんなとはしゃいでしまいました。CDを通して聞かせていただく中に1曲1曲の思い出が蘇りました。大変だったこと、曲が出来上がったときの嬉しさなど、鮮明に思い出されました。まるでそのときの自分に戻ったような感覚でした。このCDを聞く度に思い出が蘇ることと思います。このCDは私にとって一生の宝物です。本当にありがとうございました。

[3年生 トロンボーンパートリーダー]小西花歩さん

この度は、私たちのためにCDを制作して頂き、ありがとうございました。久しぶりに先輩方の演奏を聞くことができ、つい顔がほころびました。そして、YouTubeでアップされたものとCDではびっくりするくらい音質が全然ちがうので、改めて沢山の、反省点と課題に気づく事ができました。これからも、何度もCDをきいて、仲間とこれからもどんどん成長して行きたいと思います。そして、私たちの思い出を一つのCDにしてくださったおかげで、尊敬している先輩方の音を何度もきくことができ、本当に嬉しいです。目標にしている先輩方の音とわたしの音ではまだまだ天と地の差があるので、これから何回もきいて、目標の先輩方の音に近づけるように日々成長して行きたいと思います。また、機会があったらうれしいなと思います。本当にありがとうございました!

[3年生 ステージマネージャー]奈良茜さん

昨年の夏に行われたジャパンスチューデントジャズフェスティバルで、かつて高校3年生だった先輩方が見事勝ちとった「ベストサウンド賞」の録音が第38回定期演奏会にて行われました。当日私はステージマネージャーだったので、舞台上で作業をしていたのですが、富士通テンさんがお見えになりレコーディングの機材が次々と組み立てられていく様子に釘付けになっていました。とてもせまいスペースでのレコーディングとなったにもかかわらず色々な機材を扱っていてステージマネージャーとしては「かっこいい。すごいな。」と驚くことばかりでした。
そしてこの間、私たちが新3年生になってすぐ、定期演奏会の曲が収録されたCDが部活に届きました!みんなとてもテンションがあがり、名前を呼ばれてCDを取りにいく様子は生き生きとしていました。早速あけてみると、中身のロゴがとてもかっこよく、デザインのクオリティーも素敵でした。それを、もはや今の部活になければならない存在となっている、録音以外のもうひとつの賞品、富士通テン社製スピーカーで聴きました。すると曲の最後に必ずギターが音を遊ばせていることなどその場では緊張して気づかなかった細かいところまで聴けて、本番の時とはまた違う新鮮な気持ちで楽しんで聴くことができました。また、富士通テンの方々が残してくれたこの最高のプレゼントを部員一同心から喜んでおります。お忙しい中、本当にありがとうございました。

[2年生 バンドマスター]井上菜摘さん

今回は定期演奏会での録音と、素晴らしいCDを頂き、ありがとうございました。私は今回が初めての定期演奏会でした。初めての定期演奏会でこのように録音していただけてとても贅沢な気持ちでいっぱいです。そして、私たち下級生にとっては憧れである先輩方の演奏と一緒に自分達の演奏を一枚のCDにしていただいたことで、これからの上達の為にもつながると思います。このCDは、先輩方の努力の跡であり、そして富士通テン様のご協力があってこその特別な、本当に特別なCDです。私の一生の宝物となりました。今後も、先輩方のような素晴らしい演奏をできるように頑張ります。最後になりますが、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今回このような機会をいただき本当にありがとうございました。これを聞いて、より一層練習に励もうと思います。

[卒業生 前バンドマスター]赤塚美月さん

定期演奏会から2ヶ月が経った今日、富士通テン様にレコーディングしていただいた定期演奏会のCDを受け取りました。4月から大学に入学した私は高校の部活の仲間と会う機会もなくなり、徐々に新しい生活に慣れていく中、CDを受け取りジャケットにあの頃の自分たちが写っているのを見て、忘れかけていた当時の思いがよみがえりました。曲を聴いてみると臨場感溢れる音質によって、当時の演奏中の記憶が鮮明に浮かび上がり、自分も今演奏しているかのような気持ちになりました。ここでこのフィルインが入って、ここで管と合って、ここのソロが好きだったなぁと。後輩の演奏も聞いて後輩たちだけでなく、自分自身の成長も感じることができました。そして夏の神戸で行われたスチューデントジャズフェスティバルのことも思い出しました。憧れの舞台から見た景色は今でもはっきり覚えています。本当にこの富士通テン賞を頂けたことは光栄ですし、私たちが熱い夏を過ごしたという印にもなっています。素敵な思い出をありがとうございます。このCDはあの頃の自分が毎日を本気で過ごしていた証です。大人になるにつれて、きっとこんなにも全力な日々を過ごすことは難しくなるでしょう。でも私はこの達成感のような大きな感動をもう一度味わいたいと強く思っています。これから辛いときや挫けそうなときには、このCDを聞きたいと思います。そしてあの達成感を思い出していきたいと思います。富士通テンの皆様、当日はわざわざ私達のために東京へお越しになり、レコーディングをしてくださり本当にありがとうございました。このCDは私の一生の宝物です。

[卒業生 前部長]桐原菜々子さん

部活を引退し、大学生になった5月中旬、高校最後の思い出である定期演奏会の録音CDを頂きました。1曲目を聞いたときは、あまりの音のクリアさにびっくりしました。そして、一瞬にしてそのときの記憶がよみがえり「この曲はいつもこの部分がうまく吹けなかった」とか「このフレーズはこういう気分で吹いていたな」と、思い出が鮮明に出てきました。また、演奏中や練習中には気がつけなかったことが、このCDで多く見つかりました。いつもは良いと思っていた部分が、CDで聞くと自分が想像していたほど良くなかったり、逆にいつもダメだなと思っていた部分が良く聴こえていたり、お客さんとしてはこう聞こえていたのだな、と改めて感じました。私はトロンボーンパートということもありいつもバンド内でのハーモニーの取り方やバランスを特に気にして聴いているのですが、このCDでは、まさにその部分が綺麗に聴けて本当に嬉しかったです。聴きながらずっと一人ブツブツいいながら、ここは良かった、ここは結局失敗してしまってたと反省していました。そして、CDの中で特に気に入った部分は、リズム隊の音です。特にピアノとスネアの音がとても気に入りました!プロのLive音源などの音と変わらない感じで、うるさくなく、でも目立つかっこいいあの音が自分たちの演奏の中にもあると感じたときはもう、鳥肌が止まりませんでした!私たちのようなバンドが、こんなかっこいい音で思い出として残していただけたなんて本当に感謝しています。思い出をこんな素晴らしい形で残せて、私は本当に幸せだなと思います。はるばる東京までお越しいただき、こんなに素敵なCDを下さって、本当にありがとうございました。CDを聴いてまたみんなでバンドやりたいなぁとあらためて思いました。

「第28回 ジャパンスチューデントジャズフェスティバル」のコンサートレポートはこちら

Page Top

前の記事へ インデックスへ 次の記事へ