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ConcertReport・コンサートレポート

Kyoto Univ. Light Music Club [Dark Blue New Sounds Orchestra] Recording Report

京都大学軽音楽部 DARK BLUE NEW SOUNDS ORCHESTRA レコーディングレポート/2012年12月9日(日) 京都教育文化センター[京都府]

レポート
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12月に入り、いよいよ寒さも厳しくなる中、当日朝、神戸の富士通テン本社から録音機材を積んだ社有車にて、いざ京都へ!まだまだ京都は紅葉が残っているだろう、ということで渋滞が心配でしたが、予定よりも早く無事会場に到着。やはり神戸より寒いですが、清々しい快晴です。

9時過ぎから、録音機材を組み立て始めました。学生の皆さんもそれぞれの持ち場で準備を進めます。リハーサルでは、コンサートマスターの内田さんが、しっかりと場を仕切りながら、メンバーそれぞれの意見を聞き、不安な点を解消していきます。もちろんリハーサルから皆が真剣で、集中力が高まっていく様子が伝わってきます。

16時半にいよいよオープンとなり、親御さんから友人まで、幅広い層のお客さんが次々と来場されます。会場の入り口には、手作りの看板が掲げられ、まさに大学!青春!という感じ♪
まずは、軽音楽部所属のフュージョン同好会バンドが登場!メロディアスで耳馴染みがよく、またどこか懐かしい楽曲が次々と演奏され、1バンド目から会場は大いに盛り上がります。テクニカルな楽曲をなんなく演奏する姿は流石です。

2バンド目は、1回生と2回生を中心としたD軍バンドと呼ばれる「Tadpole Jazz Orchestra」(通称:おたまじゃくし)の演奏です。かなりの大所帯で、曲によってメンバーが入れ替わり、またヴォーカルが入る曲もあり、曲のヴァリエーションが豊富です。バンドメンバー同士がとても仲の良い様子が印象的な、和気あいあいとしたステージでした♪

そして、いよいよ大トリのDARK BLUE NEW SOUNDS ORCHESTRAが登場!お客さんも、待ってましたとばかりに大きな声援と拍手を送ります。コンサートマスター内田さんの軽快なMCを挟み、楽しい雰囲気ながらも、しっかりとした演奏で会場の空気を作り上げます。8月の山野ビッグバンドジャズコンテスト時よりも、やはりホームグラウンドということもあるのか、落ち着いた貫禄の演奏で、アンコールを含む全10曲があっという間に感じました。

インタビュー
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——「山野ビッグバンドジャズコンテスト」(2012年8月)後は何か変化はありましたか?

「ベストランクアップ賞を受賞した同コンテストの後は、自信がつき、堂々と吹けるようになりました。意識が変わり、吹き方も変えたことで、良くなりました」
(バンドマスター 山下祥平さん)

——本日のレコーディングに際して、どういう演奏をしたいですか?

「お客さんに向けて発信していけば、良い演奏が出来るはずです。また12月12日の引退ライブに向けて、バンドをどこまで押し上げられるかを考えています」
(コンサートマスター 内田辰徳さん)

コンサート終了後、収録した音源を神戸に持ち帰り、富士通テン本社にあるレコーディングスタジオ「スタジオf(フォルテ)」でミックスダウン作業に入ります。

12/12にラストライブを控え、今回の定期演奏会を含め残すところ2回の演奏となった京都大学Dark Blue New Sounds Orchestraの皆さんですが、卒業写真のようなものをイメージしながら作業に取り掛かりました。ステージ上でのメンバーが一人ずつはっきりとわかり、尚且つ、バンドとしてのハーモニー、バランス、奥行き感を意識して、ミキシングを行いました。ライブということで、会場の響きやお客様の手拍子、拍手、声援などもすべて演奏の一部として、少しでも当日の空気が伝わればという想いで会場の音を収録するアンビエントマイクの音も積極的に活用した音作りにしています。一通りミックスをした後、理想のバランスをバンドさんに伺いながら手を入れていきました。バンドの皆さんのダイナミクス溢れる演奏をダイレクトに楽しめるものなったと思います。

10日ほど経ち、トラックダウンが完了♪ 音源をDARK BLUE NEW SOUNDS ORCHESTRAのメンバーにチェックして頂き、そこから微調整を行います。「全体的に少し高音がきつい気がします」「この曲のこの部分は、左からの音を抑えてください」「アルトサックスの音質を少し柔らかめにお願いします」といったやり取りを行い、要望を音源に反映させます。
そして、遂にマスター音源が完成!!CDジャケットデザインを施し、パッケージングを行い、メンバーの皆さんへお届けしました♪

コメント
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DARK BLUE NEW SOUNDS ORCHESTRAの皆さんから、
今回収録したライブCDの感想を頂きました!

CDを最初に見たとき、その青色と黒色を基調としたジャケットがダークらしくてとても気に入りました。店頭に並んでいる売り物と同じくらい本格的な外見に驚きました。このCDは見た目だけでなく、中身も素晴らしいと思います。普段の自前の録音機にはない独特な空気感や音色は、多くのチャンネルを使ったこのレコーディングでなければ味わうことができないのだろうな、と感心して聴いています。
また同時に、定期演奏会の演奏と山野での演奏とを聞き比べることで、自分たちの成長をみることができ非常に効果的なものだと思いました。このような貴重なCDをいただいてすごく嬉しいです。来年度の山野でも活躍できるようこれからも精進していきたいと思います。

初めてCDを手に取った時、想像以上の出来上がりに驚きと興奮を隠せませんでした。レコーディングのみならず、ジャケットやCDラベル等まで丁寧に作っていただいてとても嬉しく思っております。
内容はもちろん素晴らしいもので、自分たちの演奏がこんなにも鮮やかに残されているということに感動せざるをえません。このような記念の1枚を作っていただいき感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

昨年12月の定期演奏会でのレコーディングから2カ月、このCDを手に取る日を首を長くして待っていました。そして完成されたレコーディングCDを見たとき、そのあまりのカッコよさに驚きを隠しきれませんでした。まるでお店に売られているプロのCDのようでした。もちろんCDの中身も素晴らしく、私たちが目指してきたエリントンサウンドや観客の歓声が鮮明に残されていることに大変感動しました。
このCDは私たちダークのメンバーの一生の財産となると思います。そんな思い出の1枚を作っていただいた富士通テンさんに大変感謝しております。ありがとうございました。

第43回 山野ビッグ・バンド・ジャズ・コンテスト関連のページはこちらからどうぞ
「コンサートレポート vol.101」第43回 YBBJC 速報レポート
「コンサートレポート vol.100」第43回 YBBJC 出演バンド紹介

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