「ワシントンホテルのすぐ南側ですからネー」と教わったままに歩いていくと、なるほど、クルマびゅんびゅんの大通りに面しているWAZZはすぐに見つかった。ありゃー、ホントにあるんだなあ。お店の前にはいかにもおいしそうな料理の名前が並ぶ看板が立っている。あれ?でも、ここって、和食のお店じゃないんですか?たしかにライブの様子らしい映像も流れてるけど…。一見、和食の店に見えるけど実はジャズの店?あ、そうか、「WASYOKU」と「JAZZ」でWAZZですか!!なるほどー、「?」から「!」へ、ちょっと納得しつつ地下に続く階段を降りてみる。
ゼイタクなのは音と席だけじゃなくて。 メニューに並ぶのは正統派の和食。アラカルトもあり、先付けから焼き物・蒸しものを交えたコースもある。 ちょっと眺めてみると、例えば「炙り〆鯖と薬種の黄身ソース掛けクルミオイルの香り」、「横輪・寒鰤・牡丹海老、妻一式」、「伊予産いも豚の胡麻味噌グリル」…。 飲み物も、お酒に焼酎、ワインやカクテルも豊富に揃っている。うっかりしてるとジャズのお店ってことを忘れてしまいそうだ。しかも値段はリーズナブル。おおげさに構えなくても、仕事を終えて、さてイッパイやって…というときに本当に気軽に立ち寄れる感覚だ。 うーん、なんてことだ。関西に住んでいながら、こんなお店を知らなかったなんて。 いつのまにかの常連化も、これはやむなし。
追記:さらにマニアックなトピック。WAZZには、ジミー・スミスやスティーブ・ウィンウッドも愛したあの名機・ハモンドB-3も備えられているということだ。電気の規格が違う日本で、このオルガンをきちんと整備しておくのは想像以上にたいへんなことらしいのだけど…(笑)。